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EARTH OF END/ALTERNATIVE -DIEND-  作者: 吾郷夜月/原作:天元遊戯
第二章-復讐の合成獣編-
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~摩訶不思議の國の雅史(ROUND3)~






ガントレットの破損が気になり、力加減をせずのガン・ストームを放ち、ドルダムとドルディを撃退した。しかし、その威力の強さで辺り一面を吹き飛ばしてしまった。これでは赤ウサギがどっちの方角へ走って行ったか分らなくなってしまった。


「やっちまった…。」

「それにしても凄い力ですね!来た方向も分からなくなっちゃいましたけど、一瞬にして辺り一面吹き飛ばしちゃうなんて。それでどうします?道を探しに歩きます?」

「そうだね。じっとしてても変わらないし、歩こう。」


雅史とアヤは道を探しに辺りを散策した。

いくらガン・ストームで吹き飛ばしたとはいえ、拳の直撃ではなく、拳圧で人間を吹き飛ばしても10メートルを超える程度。すぐにでもドルダムとドルディが戻ってくるのではと思っていたが、二人の気配は感じず、まるで消滅したかの様に、一切出てくる事はない。

そのまま二人が道を探していると、どこからか賑やかな声が聞こえてくる。


声のする方へと向かうと、そこでは三人の男がお茶会を開いているのだ。

一人はパイプを吹かせ、辺りを煙に巻いており、一人は何やら人間のレントゲン写真を眺めており、最後の一人は何やら一人でブツブツと何かを唱えている様に見える。ここでじっとしていても何も変わらないので、アヤがパイプを吹かしている男に声をかけた。


「あの、ここに赤ウサギが来ませんでしたか?」

「赤ウサギ?さぁ、見てないな。こちらも人を待っている身なんだ。それとも依頼するかね?その赤ウサギを探し出せと、この探偵屋に。」

「やめときな、その探偵屋はぼったくり価格だから大金巻き上げられて成果無しなのがオチさ。それよりも連れの青年は重病患者じゃないか。今すぐ手術しないと感染病にかかって死んでしまう。」

「あぁん?俺のどこが重病患者なんだ?感染病?何にも感染されてない健康体だわ!」

「まぁここでは誰の言う事も聞かないのが一番さ。もちろん僕の言葉も一概に言えないから耳を傾けない方が良い。」


雅史とアヤはこの三人には関わらない方が良いと思い、「じゃあ先を急ぎますので」と断ってからその場を去ろうとするが、探偵屋を名乗る男と医者の様な男に止められ、お茶会に参加する事になってしまった。


「それで、その赤ウサギを見つけてどうするんだい?」

「私達を元いたヒムの街に帰して欲しいんですよ。」

「ほぅ、それじゃ君達は現界からの迷い人という訳なんだね。」


探偵屋はパイプから吸った煙をアヤに吹き掛ける。その煙が器官に入り、アヤは噎せ返し、それを見て探偵屋と医者は可笑しなものを見るかの様に笑い出す。


「元いた現界に戻りたいと?赤ウサギも飛んだとばっちりを受けてるもんだな。まぁ良い、赤ウサギは赤の女皇帝の命令しか聞かない。赤バラの女王様に気に入られるか、それとも赤バラの女王様を倒して赤ウサギを組み伏せるかだな。まぁ俺達は赤バラの女王様には逆らえないからやるなら二人だけでやるんだな。まぁあの赤バラの女王様に気に入られる人間はこの世に存在しないし、倒せる奴もいない。不可能な事に手を出すか?」

「手っ取り早いのは倒す方かな。」

「マサシさんなら絶対勝てますよ!」

「ほぅ、勝つ気満々じゃねぇか。面白い、赤バラの女王様は強い奴を好むからな。せいぜい頑張る事だ。」


探偵屋は軽く笑い飛ばしながら雅史の肩を何度も叩く。


「おい、霊媒師!お前の力で、この二人を赤バラの女王様の所に連れて行ってやれ。」

「大丈夫なのかい?」

「多分大丈夫だろう。無理ならそこでジ・エンドさ。」

「そこまで面倒見てやれよ。ったく仕方ないなぁ。言っとくけど、僕が出来るのは赤の女皇帝のいる城まで移動させる事だけだから、その後の事は知らないからね。」


霊媒師の男がそう言うと、空中に印を書き、空間を湾曲させる。その先には何やら城のような風景が広がっていた。


「そこに飛び込んだら赤の女皇帝のいる城に行けるよ。」


雅史は右手をぎゅっと握り拳を作り、自分に喝を入れて気合を入れる。それを見たアヤは雅史の左手をぎゅっと掴み、ニコッと笑みを向け湾曲した空間に二人で飛び込んだ。

湾曲した空間に入った瞬間は言葉に表せられない感覚に覆われるが、すぐに赤バラの女王様のいるであろう城内の庭に辿り着いていた。

見渡す限り、赤バラが咲き誇る庭園だった。その美しさに見蕩れてしまいそうになるが、辺りの状況がそれを許してはくれなかった。


「ようこそ、私の庭園へ。あなた達が現界からの迷い人ね?やっと退屈しのぎが出来るわ。」

「退屈しのぎ?」

「そう。あなた達は現界に戻りたいんでしょ?私の下僕の赤ウサギと戦って勝てば帰してあげる。負けたらあなた達の生き血を紅桜の養分にするわね。」


赤バラの女王様が両手をパンパンと叩くと、雅史アヤ、赤ウサギを中心に五十メートル程を残して地面が消え、その下は針の山になっていた。


「武舞台を用意してあげたわ。落ちれば串刺しになって、流れる血は赤バラの養分になるの。さぁ、私を楽しませなさい。」


雅史はガントレットを付け直し、戦闘態勢をとる。針の山に落ちない様に気を付けつつ、アヤを守りながら赤ウサギを倒す。苦戦を強いる戦いになるのは明確だが、雅史はステップを踏みつつ、赤ウサギの出方を伺った。しかし、そこには先程とは打って変わって、青色の装甲を身に纏った赤ウサギが両手に持ったライフルで雅史を狙っていた。


「そう簡単に勝てませんよ」

「…え?」

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