表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EARTH OF END/ALTERNATIVE -DIEND-  作者: 吾郷夜月/原作:天元遊戯
第一章-集いし勇者編-
2/60

~少女との出会い~

街外れの草原。



少女は緑の長い髪を揺らし、必死に走っていた。


その後から大柄な男達が斧を持ち追いかけ回している。



「だ、誰か…助けて……。」



少女は必死に逃げるが、小さな身体では男達を振り切る事は難しかった。距離を縮められ、ついに捕まってしまう。



「全く手間取らせやがって…。これが忌むべき者か。可愛い顔していくつもの街を潰してきたとは、人は見かけによらねぇなぁ。」

「気を付けろよ。コイツがどうやって街を滅ぼしたのか、まだ手口が分かっていないんだ。下手すれば俺達の命も無いんだ。」

「でもよぉ、こんな上物なんだぜ。突き出す前に楽しんでも良いだろ?」

「お前の趣味はどうもズレてるよな。そんな幼い女のどこが良いんだか…。やっぱ女は熟成された方が良いんだよ。まぁ殺さなければ多少は好きにしても大丈夫だろ。」



男は少女を掴み上げると、少女の頬を舌で舐めた。

少女は鳥肌が立ち、恐怖で身が震える。それを見た男はさらに欲情し、不気味な笑みを浮かべている。



「…全く、女の子一人に男が複数とか、如何にも悪人って感じだな。」



そこに現れたのは青いローブを身に纏った1人の青年だった。左手には分厚い本を持ち、右手で頭を抱え、男達を哀れに見ていた。



「何だテメェは!」

「僕かい?僕は魔法詠唱者«マジック・キャスター»さ。君達は…別にいいや。聞かなくても見た感じで盗賊とか賞金稼ぎとかの類だろうし。」



一人の男が斧で青いローブの青年に斬り掛かる。青年は1枚カードを取り出し、斧の前に翳した。

カードは光となって砕け散り、斧を受け止めた。



「何だとっ!」

「全く血の気の多いのは困ったものだ。常に相手の動きを読み、迅速に対応する。これ常識でしょ。」



青年は更にカードを取り出し、男の足元へと投げる。

カードは光となって砕け散り、地面に大きな穴を開けた。舞台の奈落の様に穴は深く、男は穴へと落ちていった。



「さて、さっきの男みたいに消されたくなかったら、その子をおいて立ち去るんだな。そしたら命だけは取らないでおくよ。」



青年はカードを取り出し、ニヤリと笑みを浮かべる。

その姿に男達は敵わないと察し、少女をおいて逃げていく。

青年はやれやれと思いながらカードを仕舞い、少女に近寄る。



「大丈夫かい?」

「来ないで!」



少女は青年が来るのを拒み、警戒態勢をとる。懐に忍ばせていたナイフを取り出し、青年に刃を向けた。



「助けてもらった事には感謝します。ですが、私は追われている身。誰もが私の敵なんです。アナタも私を捕まえに来たんでしょ?」

「…悪いけど、僕は遠くから旅して来たんだ。この辺りの事情は知らないし、君が何者かも知らない。僕は追われている君をただ助けたくて奴等との間に入っただけだし、君を捕まえて街に差し出せばお金が貰えるって事だとしても、助けた相手を見捨てる程僕は人間腐ってないさ。」

「アナタ、忌むべき者って聞いた事ないの?」

「無いし、興味もない。約束するよ。君に危害は加えない。魔術契約しよう。[我、汝に危害を加える事をこの生命にかえてもしない]これなら大丈夫だろ?」



青年は魔術書を鞄に入れ、ローブも外し、武器がない事を伝えた。といっても、魔法詠唱者は武器がなくても呪文さえ詠唱できれば問題はないのだが、そこは危害を加えないと信じてもらうしかなかった。


魔術契約。それは魔法詠唱者が魔術を使用して約束をする事。1度すると死ぬまでその約束を守らなければならない魔法である。




「アナタ、何でそこまでして?」

「君が可愛かったから、それに放っておけないって事にしといて貰おうかな。おっと、自己紹介がまだだったね。僕は啓太。魔法詠唱者だ。君は?」




「ーーーーメイ。」

「メイか。良い名前だ。それで?さっきからの会話的に街に行くのはやめた方がいいな。森は森でもうすぐ日が暮れるからモンスターがうじゃうじゃ。となると、この街から離れて野宿だな。」



啓太は再び青のローブを身に纏い、歩き出す。

メイも啓太の右斜め後ろから付いて行く。




街に戻った男達は飲食屋で依頼主に報告していた。


「全く、どういう事ですか?たった1人の少女を連れて来れないなんて。」

「青いローブを纏った魔法詠唱者の男が邪魔しなければ、連れて来れたさ。」

「言い訳とか、これだから三下は…。やはり人に頼らずに自分で動くしかないか。」


その頃、啓太とメイは街道沿いに街から離れ、隣の街に向かっていた。



「まぁさっきの街は無理だったけど、次の街には行かないと食糧難になってしまうからね。認識隠蔽の魔法だけ掛けておこうか。」



啓太は、メイに認識隠蔽の魔法をかけた。こうしておけばメイと知り合いでない者からは"忌むべき者"という存在とは判らなくなるのだ。


それにしても"忌むべき者"とは何なのか、見た目からは人に害を成す様には見えず、魔術因子も感じられない為、同じ魔法詠唱者という事も考えにくい。このどう見ても街娘の少女の何が"忌むべき者"として迫害を受けなければならないのか、啓太はずっと考えていた。



「ケイタは何故私にそこまでしてくれるの?私は"忌むべき者"。貴方に災いをもたらしてしまうのよ。」

「僕がここにいる事が最大の災いなんだけど、別にこの世界も悪くはないなって思えてきてるからね。それに君みたいな子を放っておけるほど僕は性格悪くないつもりだよ。」

「私を助けても何の得にもならないのよ。むしろ街で役所に引き出せば大金が貰えるのに。」



メイは疑問で仕方なかった。見ず知らずの、それに会って間もない魔法詠唱者が自分みたいなのを助ける理由がない。今までであれば、みんな自分を見捨てて立ち去るか同じく捕まえようとするかであった。それを啓太は助けてくれて、魔術契約までして自分に危害を加えないと言ってくれた。


今までの人間とは啓太はあまりにも違っていた。



「人を助けるのに理由なんていらないんだよ。まぁ理由はなくもないんだけど、また今度にしよう。それにしても今まで酷い目にあってきたんだな。」



メイは、啓太に今までの事を話しながら2人は次の街に向かった。


産まれた時から"忌むべき者"として人から蔑まされていた事。両親も物心ついた時にはモンスターに襲われて死んでしまった事。兄がいた事。いろんな話をした。


啓太もそれに応え、今までの事を話した。









ーーーそれは半年前に遡る。




4月。卒業からの進学や就職といった新生活が始まる月。新たな場所での新たな出会いのある春。



「今日からキャンパスライフの始まりだな。それでも物語みたいに坂で女の子がいたりとかそんな事はまず無いな。」



啓太は、そう呟きながらラノベを読みながら大学に続く坂を歩いていく。



『御門大学』


ここは経営学と法律学を専攻している大学であり、敷地面積も広く、施設も多く設けられており、一般や法人にも施設を貸し出したりする程である。

入学式の会場となるセントラルホールは、よく様々な著名人が公演したり、アーティストのライヴが行われたりしている。

スポーツにも力を入れており、ドームこそないが球場にサッカースタジアム、ラグビー場にアーチェリー場まであり、その広さは有名なテーマパーク程にもなる。


啓太は別になりたい夢があってこの大学に入った訳では無い。地元から離れ、新たな生活を始めたくて上京して来たのだ。

といっても、一人暮らしをするには色々とお金がいる。なので、親戚の家に下宿という形で大学に通う様にしている。



「それあのアニメじゃん。桜並木じゃねえし!」



啓太は後ろを振り向くとそこには2人の青年がいた。



「君達もあのアニメ見てたんだ。」

「大学生になるとアニメとかゲームの話なんて出来ないと思ってたけど、話せる人がいて良かったよ。」

「それ、僕も思ってた。僕は啓太。」

「俺は祐斗。こっちは雅史。」



3人は意気投合し、揃って入学式の会場であるホールへと向かった。



雅史と祐斗は高校から一緒で、大学の学部も同じであり、入学式にも2人揃って向かっていた。


2人は高校時代はそれぞれ別の部活であり、雅史は運動神経が良く、祐斗は頭脳明晰で2人は全く別のタイプであったが、ウマが合い行動を共にしていた。



新入生がホールへと集まり、入学式が始まった。


大学長が壇上へ上がり、入学式の挨拶を長時間話し続ける。


「さて、今日から君達は新たな生活が君達を待っている。君達の生きてきた人生からは想像もしない出来事が君達に立ち塞がるだろう。ここが新たな冒険の第1歩であり、始まりの街なのだ。さぁ旅立ちの時間だ。諸君等の健闘を祈る。」



入学式が終わり、新入生を部活やサークルに誘うべくビラ配りや勧誘活動がホールの外で行われていた。



「テニスサークルに入りませんか~」

「現視研に興味ない?」

「野球部に入らないか~」

「サッカー部!」「バレー部!」



様々な勧誘の声が新入生を襲う。


3人はその勧誘の襲撃を押し退け、人気のない校舎横で一息ついていた。



「やっぱ部活やサークルの勧誘活動って凄いな。高校の時とはレベルが違い過ぎる。」

「ホント凄いよな。…そういえば雅史は見たい部活があったんだっけ?」



「あぁ。2つあるんだけど、1つはさっき見かけたら、今日は活動してないみたいだからもう1つの方を見てみたいんだ。」

「よし、行ってみようか。バイトするよりも、僕もどっちかというと部活とか学内活動したいなって思ってたし、せっかく仲良くなれたし、3人一緒の部活に入りたいよな。」



そう言って3人が向かったのはアーチェリー場。


そこには4人の学生が練習していた。



弓道にはないメカチックな弓に90mという遠い距離にある的を寸分違わぬ精密射撃で矢を放ち的の真ん中を撃ち抜いていた。



「「「(す、すげぇぇぇ!)」」」



3人は声には出さなかったが、その精密射撃に感動し見入ってしまった。



「新入生だよね?部活の見学?」

「はい!前からアーチェリーが気になってて、この大学にはアーチェリーあるって事だったので見学に来ました。」



3人は部員の人から弓と矢を借り、5m程の距離に設けられた風船を撃つように言われ、矢の撃ち方を教わりながら撃ってみた。距離が近い為か簡単に当てる事ができ、部員の人から「センスあるね」と褒められた。



「僕達もあの先輩みたいに、あんな遠い距離の的も当てられるようになりますかね?」

「もちろん!……ただ、」

「ただ?」


先輩は笑いを堪えながら、説明しようとする。一体何が可笑しいのだろうかと啓太達は疑問で仕方なかった。


「彼は君達と同じ新入生だよ。高校からやってる経験者だから俺達よりも腕は確かだけどね。でも練習すれば彼みたいに長距離も撃てる様になるよ。おーい将吾!」



長距離を撃っていた青年が先輩に呼ばれ、弓を置いて啓太達に駆け寄っていく。



「何でしょう?」

「彼等が将吾の事を先輩だと思ってたんだってさ。」

「えー!俺やっぱ老けて見えるのかな…。」



将吾は少し落ち込んだ顔になり、顎下を人差し指でポリポリ掻いた。



「長距離を撃たれていたので、てっきり先輩かなと思って。」

「あ、それはそうだよね。高校でアーチェリー部があるのって結構少ないから、経験者がいるのって珍しくなっちゃうもんね。マイナーなスポーツでもあるし余計に思っちゃうよね。」



そうして啓太達は入部し、4人は文武両道の如く講義と部活に励む様になった。



それから2週間が経ち、新たに1人の青年がアーチェリー場に来ていた。


見た目はかなりチャラく柄も悪く、啓太達とは全くタイプの違いそうな青年だった。



「えっと見学かな?」



将吾が恐る恐る声を掛けると、ギロっと威嚇する様に将吾を睨みつけ、これから喧嘩でも始まりそうな雰囲気が辺りに立ち篭める。



「とりあえず入部希望で。」

「ちなみにどうしてアーチェリー部に?」

「コイントスで決めた。悪いか?」

「悪くはないけど、かなりギャンブルだね。」



将吾は彼と上手くやっていけるか不安で仕方なかった。きっと啓太達もそうであろうと思いながらも、来るもの拒まずと先輩から言われていたので、彼を招き入れた。



「俺は憲明。よろしくな。こんな柄だけど、アニメとか凄く好きだよ。まぁ家族からは嫌がられるから隠してて、この部に入るか決めたのはコイントスだったけど、アーチェリー自体は昔あったアニメで気になってたんだ。」


「あ、それってあのロボアニメだよね?俺も好きだったよ。俺は将吾。見た目柄悪いから怖かったけど、好きなものが一緒で、これから上手くやっていけそうだよ。」

「え?将吾ってアニメ好きだったの?」

「あれ?言ってなかったっけ?」


啓太達は憲明のアニメ好きにも驚いたが、それよりも将吾もという事にさらに驚きを隠せなかった。


将吾も憲明も、啓太達と同じく大学ではアニメや漫画の事を話せないものだと思い公言しなかった。啓太達も将吾がそういった会話をしないから将吾の前ではそういった会話を控えていた為、仲は良かったものの1つ壁がある様になっていた。



それもこの会話のお陰で壁は崩れ、5人は意気投合し、出会ってまだそんなに経ってないにも関わらず、昔からの親友かの様に仲良くなった。




ーーーー数日後。



食堂で啓太は昼食の学食弁当を食べていた。片手にはラノベを持ち、食べながら読んでいる。


そこに将吾がヘトヘトになった状態で啓太の元にやって来る。


席についた途端、グデーっと机に突っ伏す。



「やぁ将吾。もう終わったのかい?罰則のマラソン。」



将吾は講義中に居眠りをし、罰則としてグラウンド10周走って来るように言われた。


将吾は持久力には自信があったが、教授が後ろからバイクで追いかけて来た為、ペース配分無視して全力で走らされたのであった。



「マジできついよ…。」

「飯食う?」

「いや、今食ったら流石に吐きそう。」

「全く、だらしねぇな。鍛え方が足りねぇんだって。」



そう言って現れたのが、雅史だった。


その隣には祐斗もおり、2人揃って呆れた顔で将吾を見ていた。



「だらしねぇのは雅史、お前の方だろ!何だよその飯の量は!ちっとは寄越せよ!」



後ろから憲明がマヨネーズ片手にやって来た。

雅史持っているお盆の上には一般男性1人が食べる量にしては遥かに多い量の料理が乗っていた。


「憲明、お前こそ何だよそのマヨネーズは!」

「もちろん、飯にかけるんだよ」



憲明は、所謂マヨラーと言われる存在で、何にでもマヨネーズをかけて食べていた。

雅史は逆にマヨネーズや脂っこいモノが苦手で憲明とは食事の好みが違っており、よく言い合いからの乱闘になっていた。乱闘といっても彼等もじゃれ合う程度のやり合いであり、日課でもあった為止める事はしなかった。


2人がやり合っている間に、祐斗は雅史の昼飯を食べていた。



「そういえば、これからだっけ?新入生だけホールに集まれっての。」



啓太が机に突っ伏している将吾に話し掛ける。


午後から新入生の生徒のみ、ホールに呼ばれているのだ。大学長によるオリエンテーションとだけ知らされているが、何を行うかまでは知らされていなかった。


入学してまだ1ヶ月も経たないが、粗方学内施設の説明や講義の事や部活の事、校則等の説明も終わっており、今更何がするという事はないはずと上級生も言っていた。



「まぁ行ってみれば分かるっしょ。」



祐斗は雅史のお盆から取った炒飯を平らげ、自分で買ったパンを食べながら言った。


「あっ、俺の炒飯!祐斗全部食いやがったな!」

「食べずに遊んでいた雅史が悪い。文句ある?答えは聞かないけど。さっさと食べないと時間無くなるよ。」




昼休みが終わり、啓太達はホールに来ていた。

新入生が一同に揃うなんて入学式以来で、その後に行われたオリエンテーションも学部毎に分かれて行っていた。


「お前達遅いぞ。」



先に到着していたのは昌宗だった。


彼はアーチェリー部ではないが、将吾と雅史、祐斗と同じ学部であり、雅史と祐斗と同じ講義を受講している友人であった。

今は家の都合で部活に入ってはいないが、近い内にアーチェリー部に入部しようと、よく部室に話を聞きに来ていたのだ。彼も啓太達と意気投合し、よく一緒に行動を共にする様になっていた。


時間になり、壇上へ大学長が上がって行く。



「さて、君達も大学生活には慣れてきた所だと思う。今日集まってもらったのは他でもない。君達に新たな学び場を提供しようと思ってね。君達はこのまま生きていては体験できない事を体験してほしいと思っている。教育者として言ってはいけないかも知れないが、勉強だけが全てではないとも思う。もっと生きる為に戦い、世界の理を学んで欲しいと思うのだよ。」

「大学長の言ってる意味が分からない…。俺達に何をさせたいんだ?」



将吾がそう言うと、ホール内の照明が落ち、辺りは闇に包まれる。すると啓太達の足元に魔法陣が出現し、足から少しずつ身体が消えていく。



「大学長っ!どういう事だ!やめろ、やめるんだ!」


「君達に拒否権はなく、課外講義を受けてもらう。命懸けの冒険にね。楽しんで来てくれたまえ。あーはっはっは!」



最後に見たのは、大学長の高笑いする姿だった。


自分の身体が光へと消え、意識が遠退いていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ