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美醜逆転建国物語  作者: 紫藤霞
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「では、勝負を受けましょう。我が里最高戦力のエルフィンの者達ですじゃ」


 勝ち確定。

 いぇ~い。

 ぞろぞろとやってきたのは軽装備を身に纏い美しい弓を携えた美形・美女軍団。

 合計で8名

 強さざっと見た感じと感覚ではDランク以上Cランク未満と言う感じ。

 はっきり言ってかなり強い部類ではある。

 が、私単独でも余裕。

 ん、そだ


「ねぇねぇ、マリアさんやマリアさんや」

「なんでしょうか、フレイム様?」

「ボク抜きで、勝てる?」


 この三人もかなり鍛え上げた。

 それこそCランクに届く程度には仕上げたはず。

 ドラゴンさんと戦うには及ばなくてもこのメンバーとだったらかなり良い感じになりそうだと思った


「勝て、と言って下さるのなら」

「応よ。あれだけの激しい訓練をしてたんだ。俺達だって早々簡単には負けやしねえよ」

「同じく。簡単に負けたりはしないわよ」


 ほむ。良い闘志をみなぎらせてる。

 だったら


「村長、本当は私ひとりでやろうと思ったけどこの三人でやります~」

「それは、我らを侮っていると見ても?」

「んにゃ、妥当な判断。そして私単独なら文字通り秒殺出来るし」


 ふむ、と一言だけ答えてから顎に手をやり考える。

 この世界では不細工で元の世界ではイケメンな村長さん。

 他の若い衆とどの変が違うのか良く分からない村長さんだけど長く生きているだけあってやはり見る目はあるみたい


「確かに、エルフィンのメンバーと互角かそれ以上でしょうな。が、地の利はこちらにあります。勝てますかな?」

「ぎりぎりだけどね」

「そう思っておるのでしたら構いません」

「どうもどうも」


 という事で(私視点で)美人さん達vsイケメン&美人さん集団の対決が始まる。

 最初こそエルフ族の弓矢や魔法にたじろいでいたマリアさん達であった、

 だけど防具が思っている以上に相手の魔法をかき消していることに気が付いてからは一気呵成に攻め始めていく。

 エルフェンの最大の武器は地の利を生かした長距離攻撃

 弓矢で相手の位置を誘導、或いは怪我をさせ誘導されたら魔法発動、と言うのが基本形態。

 本来なら前衛が居なければできないことを地の利、と言う物でカバー。

 故に、近距離専門の三人には分が悪い。

 もっとも、分が悪いだけで勝てないなんて程柔に育てては居ない

 攻め込み始めてからの猛攻は凄まじかった。

 魔法は意味を成さず、弓矢の攻撃は弾き、防具の性能差がそのまま勝敗を決したといっても良い。

 勿論3人の今までの努力が実を結んだことも事実。

 相手はBランクに届かないまでも数で劣り質で互角の相手に圧勝、とは行かないまでも勝利をもぎ取ったその姿は酷く輝いているものだった


「そんな感じでこっちの勝利、ですかね」

「その様だな。凄まじいな。人材も防具も。漆黒龍の防具は特に目を見張るものがあった。あそこまで魔法防御が高いとはな」

「結構ごり押しの各個撃破でしたからね。ま、そう言う訳で美人のエルフさんください♪あ、村長さん的にはそんなに美人じゃない人当たりで」

「まぁ、君のパーティーを見れば分かるがのぉ。趣味なのか」

「趣味なのです」


 そうか、と言って女性を集める。

 それなりに大きな差と名とで結構な数の女性が居る。

 奥には男性も居てびくびくしている様子が見て取れる。

 もしかこれは


「既婚者も集めたりしてます?」

「ん?あぁこの里の女性、と言うことだからな。負けたのならばそれに従わねばな」

「あ、既婚者だったらパスでいいですよ~。エルフの繁栄の為に子供ばんばん生んでもらわねば」

「良いのか?」

「良いのです」


 と言う事で残ったのは10数人。

 先程の先頭に出ていた人が大半でした。

 美醜逆転物だと多いけど、こういう美人さんが強いのはやっぱり常識なのかしら?

 それとも自己防衛で強くなったのかな?


「何人くらい連れて行っても?」

「幾らでも構わんよ。負けたのはこっちだ」

「ほむほむ。所で足りないものってなんかあります?あ、これ商売です。塩とか砂糖が足りないならそれなりの金額取りますが安くしますよ~」


 どういう理由でそうなったのだ?と聞かれたからエルフの美人さんが多くて嬉しいから、と答える。

 村長さんは少し悩んだ末


「塩と砂糖、それに小麦が足りん。今年は生育が悪くてな」

「ほいほい。それじゃちょいのちょいのちょいでこの位で如何?」

「なんと、こんなに安くおろしてもらえるのかね?そしたら」


 あ~だこ~だと言うことでこの里の食糧事情が少し改善。

 え、砂糖とか塩が何処にあるのかって?

 現実改変で無いという現在状況をあると言う現在状況に変更すれば問題無しです。

 チートって便利だ~ね。

 それから連れて行くエルフは二人

 ギルドエルフィンのメンバーで特に(私的で)美人の二人、アルシェとルシュの二人を引き抜きました。

 いやぁ、眼福眼福


「わ、私達でいいのだろうか?」

「気にしない、気にしにない。アタイたちだって同じだろ?」

「同じ境遇のもの同士、仲良くしましょう」


 女性陣は早くも意気投合。

 それにしても3人とも無理しすぎだなぁ。

 漆黒龍の防具が無かったら腕の1本や2本吹き飛んでいても可笑しくなかった。

 防具の所々にひびが入っているのが見て取れる。

 あっちに戻ったら修復作業に取り掛からないとなぁ。

 やっぱり指揮官が必要だな。

 ルシュはエルフィンの副リーダーみたいだったからコンビネーションとかの訓練をお願いしよう。

 さてさて美人のエルフさんも見付けたし、後は帰るだけ~


「村長、大変だ!炎狼えんろう氷狼ひょうろう風狼ふうろうの群れがこっちにやってくる!その数あわせれば100はくだらないとの事です!」

「なんじゃと!?皆の物が此処に居るのが幸いか。直ぐに対応に移るぞ」

『はっ!』


 今回はフラグ、立ててないんだけどなぁ~

 でもまぁ、お手伝いしましょうかね

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