表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美醜逆転建国物語  作者: 紫藤霞
4/28

4

 話っていうのはまぁ何でこの国に来たのかとか、ミルドレッドの国はどんな国なのかとかそんな世間話。

 誘われる、ということは無く美人二人と一緒で結構良い感じ~


 周囲から見れば美少年が醜い女性に言い寄られてる図らしく何度か憲兵とか冒険者たちが来たけど追い返した。

 やっぱり、街なり国なり作らないとなぁ~


「あぁ、そういえばこの国って穴あき領土になってるって聞いたんですけど今もです?」

「そうね、村や町が点在しているから穴あきであってるわね」

「後は国境線の辺りは村所か道も無いわよ」


 ふむ、事前情報と変わらない感じか


「その開いてる領土がほしいとかいう時ってやっぱり王様?」

「そうね、でも4,5年先まで王様の面会相手は埋まってるわよ?」

「基本的にこの国は王家、特に王様が集約しているからな。他の国のように権力のある貴族が居ればまた違うのだろうが」


 居ないから、此処に来ました!

 んじゃま、なんか適当に功績の一つ二つ挙げて勲章でも貰う時にでも会いますかね


「いや、そんな簡単なことじゃ、あぁ、貴方なら簡単なことなのかも」

「それなら東の国境線付近にドラゴンが繁殖してるからそれを追い払う程度の事をしてくれるのなら恩賞が貰えるかも知れないわよ?」


 なんと、ドラゴンさんですか。


 ドラゴン。

 この世界でも強さは上位レベル。

 とは言え基本的にそのドラゴンが決めた縄張りの中に入らなければおとなしい種族でもある。

 ただ、ドラゴン産の武具はやっぱりかなりの強さを持っているので一匹捕獲するだけで莫大なお金が手に入る。

 それを狙う冒険者も多いけど基本的にドラゴンに挑む人達はよっぽど用意周到で大人数で無い限り、全滅する

 上位レベルのモンスターは伊達や酔狂じゃない、と言うことである


「普通の?それとも亜種?」

「情報は無し。唯付近の村の近くをドラゴンらしきものが旋回したって話がギルドに来てるのよ」

「遠すぎて色までは判別できなかったそうよ」


 うむむ。

 通常のドラゴンとドラゴン亜種。

 強さ、珍しさは後者

 倒しやすさは前者となっている。

 無論、後者のほうが欲しいので後者なら良いなぁと思ってはいるんだけれども


「ま、普通のでも良いか。こっち側に来たこと、残念だけど後悔して貰おう。お姉さんたちも一緒に行く?」

「え?でも私たちじゃ足手まといよ?」

「報酬がただでもらえるよ~」

「いや、それは」


 流石にただでドラゴンの報酬を貰うのには抵抗があるらしい。

 普通の冒険者だったら1も2もなく食いつくけどこの二人は違うっぽい。

 評価を少し上方修正かな?


「マリアって言うお姉さん達みたいな人がパーティーメンバーに居るんだ。その人と仲良くして欲しい、と言う理由もある」

「あら、ソロじゃないの?」

「今回はね。少しの間パーティー組むつもりだったから。そうだね、お姉さん達なら私は組んでも良いと思うよ」

「いやいやいや。私たちみたいなブスと組まなくてももっと強い人たちも沢山居るわよ?」

「話してみて、お姉さん達ならって思ったから。もし良ければ声掛けて。掛けてくれないならこっちから掛けるから」


 拒否するのは許さないぞ~

 美人で性格も良し。

 この物件は逃せない!

 あっはっはっはっは~

 という感じで二人と別れた。

 そして別れてから気が付いた。


「あ、ギルド名と名前聞いてないや。まぁ、また会えるか~」


 そんな感じであった。


 そしてマリアと合流してドラゴン狩りのお話

 最初こそ顔面蒼白だったけど基本的に自分が前に出るだけだからというと足手まといだから置いていって欲しいと言われてしまう。

 うむ、マリアもやっぱり良い女だなぁ~


「気にすることは無いだろうて」

「気にします。やはりドラゴンキラーの称号はそれだけ重いのですよ?」

「そうなのか」

「そうなのです」


 ほむ。

 そういう側面があったか。

 でもまぁ、お近づきになりたいし何がいいだろうか?

 あ、ドラゴンの素材とかどうだろう?

 それなら喜ぶ?


「そうですね、それなら一応は。唯それで直ぐに武具を作る方々では無いと思いますが」


 う~む。

 困ったものだ。

 私的にはもっと、こう、いやっほぉ~♪的に喜んで使って欲しいのだけれども

 マリアにそんな感じの意図を伝えながら大きなソファーに身体を沈める


 そうそう、借りてきたのは郊外の小さな家を借りてきた。

 自分の姿を考慮した上でここにしたと。

 なら家具は良いのを揃えようと言う事になってめっちゃ良い物を揃えました。

 でも部屋は別です。

 ぐぬぬ。

 まぁ、いつかは同じ部屋にしようと心の中で決めながら


「取り敢えずはまぁそれなら1人で行ってくる」

「はい、お気をつけて」


 あいお~、と返事をしてから一気に国境線沿いの出現した近くの村まで飛行。

 本来なら片道2週間のところを一時間でクリア~


 この時期、日中の動ける時間が8時から17時の9時間。

 そのうち2時間ほど馬を休めないといけないから実質7時間しか馬でも移動できない。

 馬の方の時速は40キロ程度なので一日280キロ程度。

 とすると、大体4000キロ弱が2週間で動ける時間の限界となる。

 しかもこれは魔物や盗賊の類に出会わなければ、の話。

 実際はもっと短い距離しか走れないのが現状~


 で私。

 時速4000キロでも余裕。

 マッハで動けば10分弱で着いちゃうんですよお兄さん。

 現実改変の能力は本当にチートです。

 そんな訳で目の前にはドラゴンさんです。

 すっげぇ威嚇してますけど別に食べられても痛くも痒くも無い状況なので全く怖くないです。

 首だけとってお持ち帰り、と思ったけど奥に子供と奥さんらしきドラゴン発見。

 え~

 これ倒したら私悪人っぽいなぁ。

 と言う事なのでお話お話


「ドラゴンさんドラゴンさん、実はお兄さんたちが此処に居ると近隣の人たちが迷惑なのでも少し森の方にもどっちゃぁくれませんかね?」

『ぬ?人間の方により過ぎたか』

「あい。このままですと弱いけど人間がたむろしてやってきますぜ」

『それは困る。まだ我が息子も空を飛べぬ。人間程度ならば私なら倒せるが妻や息子は、いや待ておぬし何故我と話せる?』

「ドラゴン語が話せるからです。えっへん」


 威嚇していたドラゴンさんが首をかしげる。

 地味に可愛らしい姿であった

 普通は怖いんだろうけどねぇ~


「場所の移動なら手伝えますよ?あの子供位なら私が運びますし」

『人間のみでそれが可能なのか?いや、我と話している時点で普通の人間ではあるまい。申し訳ないが頼む』

「あいあいさ~」


 と言う事で、ドラゴンの息子さんを浮遊させてドラゴン夫妻と魔物の森の方に戻ってもらう。

 息子のドラゴンは空を飛べてると大はしゃぎ。

 この辺りは人間と変わらないなぁ。

 で、魔物の森に戻ってる途中で狩っても良いドラゴンが居ないか聞いてみたとこ


『あぁ、それなら暴れドラゴンが一頭おるぞ。他のドラゴンの群れを襲うやつでそれ相応の強さがある。構わぬか?』

「余裕余裕。特徴とかあります~?」

『全体が黒いな。亜種となったは良いがその力をもてあましすぎて暴れておる馬鹿者だ』

「あい、ではそのドラゴンを狩ったら帰ります」

『色々とすまないな。何かあれば我はおぬしの味方をしよう』

「そのときは宜しくです、ドラゴンさん」


 と言う事で、亜種ドラゴン狩り決定~♪

 いやぁ、フラグって立てておくものですねぇ~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ