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美醜逆転建国物語  作者: 紫藤霞
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 まぁ、結論から言えば壊滅させました。

 チート能力を使って戦闘は一瞬。

 さらにその盗賊のアジトで女性と金品を頂きました。

 女性は護衛しながら街の自警団に。

 金品は倒した人のものなのでいきなりお金持ちになりました。


 あ、私のチートの説明してないですね。

 私のチート能力は「現実改変」です。

 今回で言えば目の前にいた人たちが”生きている”状態から”死んでいる”状態に変更したしだいです。

 アジトもこれで簡単に見付けて壊滅。

 いやぁ、楽勝楽勝


「あの、フレイム様?」

「ん~?どしたの?」

「はい、盗賊の討伐証明はよろしいので?」

「良いよ良いよ。どうせこのままにしておけば魔物に食べられるだけだし。それに別段討伐報酬の証明面倒だし。後ちょっとこっちの方に血の匂いで魔物が向かってきてるから少し急ぐよ」

「あ、は、はい!」


 そんなこんなで、近くの街についてから盗賊に捕まっていた女性陣を引き渡す。

 盗賊に盗難されていた品物は本来ならこの街に置いて行く物なんだけど、それまであると別の盗賊に襲われかねないから持っていって欲しいとのこと。

 領主様にそういわれたので臨時収入としてもらっていくことにしました。

 ありがたやありがたや


「さて、じゃぁどこ目指そうか?」

「決まってないんですか?」

「街と言うか国作りたいけど領土になってない場所が良く分からぬ。ミルドレッド国内は貴族でいっぱいだから取り敢えず国境越えてレアドレッド側に来て見た。んが、来て見たは良いんだけどこっちのレアドレッド側の方は領土がどの辺りとかよく分からないんだよねぇ」

「でしたら素直にレアドレッド国に入国してお聞きになればよろしいかと」

「やっぱそれかなぁ。んじゃ、また馬車に揺られますか」


 かっぽかっぽと馬を歩ませながら私はマリアととりとめもないことを話す。

 この世界のことをまた少し説明しよう


 中央にあるのが先程までいたミルドレッド王国。

 北にレアドレッド王国

 西にイルマチーダ共和国

 東に魔物の森

 南に亜人族の里

 が存在している。

 意外と狭いと思うかもしれないけどこれでこの世界の全て。


 大きな分類は上に書いたとおりで後は小さな町や村が転々と点在している。

 そういうのをどけて街を作るようにしないといけないので意外と面倒。

 そうそう、異世界テンプレに良くある魔法学校もきちんと存在してます。

 大陸唯一の学校が今向かっているレアドレッドにあるレアドレッド王立魔法学校。

 魔法の存在はそれなりに貴重なので冒険者の人たちも通う人が多い。

 大半は子供だけど大人もいるという感じ

 西のイルマチーダ共和国は民主主義の国の集まり

 小国が集まって連合国となって中央のミルドレッドに対抗するつもりらしい。

 戦争はいやなので此処はパス

 東の魔物の森も前面に魔物、背後にミルドレッドという敵に挟まれた状況が速攻で出来るのでパス

 亜人の国は候補と言えば候補だったんだけどあそこ遊牧民が多いから国と言う人間の集落、国をドドンと作っちゃうといろいろと面倒になる。

 と言う事でレアドレッドで国を作ることにしました。

 レアドレッドの国は領土が結構開いている。

 この国、貴族がいないのだ

 かなり特殊な政治形態だけど王様がいて、貴族がいなくて各省庁があり、その提案などを王様が全部目を通すとか言う何と言うか王様過労死しちゃうんじゃないかな的な国。

 だからこそ、貴族は不要として各省庁にちょっとだけ力を持たせて基本的なものは王様の許可無く何も出来ない国を作っている。

 変な国だよね~


 さてさてテンプレだと、この辺りでイベントがあっても可笑しくないんだけど特にイベントも無くレアドレッド王国にたどり着きました。

 入り口で入国審査受け手ギルドに。

 少しの間お世話になるので顔見せ

 マリアはその間止まる宿を探しに行ってます。


 テンプレ的な美醜逆転だと物凄い苛められるけど、この世界ではそこまでされない。

 いや、ある意味で言えばそこまでしてもらえない、と言うべきか。

 ただ、同じ人間だ、と言う認識だけがそこにはある。

 同じ人間だけど興味など皆無、というのがこの世界の認識。

 なんである意味相手にされるよりもつらいかもしれない。

 最もそのおかげで一人歩きさせても

 攫われない、ナンパされない、盗賊に会わない

 と言う便利な利点がある。

 さらに、話しかければ普通に返してもくれるので他の世界よりも優しいと言えば優しい。

 本人からすれば毎回こちらから話しかけないといけないのが不便みたいである。


 で、ギルドにきたら上から下まで大騒ぎ。

 大体Cランク位まで上がった冒険者はその街、或いは国を離れることは基本無いのである。

 何しろ名声が通じるのは自国内のみ。

 他国、他の街では意味を成さなくなるからこそ地盤を固める意味でも国や街を離れない。

 だと言うのにそれを無視してやってきたから信じられないと言う状況らしい。


 まぁ、時間は掛かったけど受付を終えると今度はメンバーに入らないかと言う勧誘合戦が始まりそうだったので


「私と戦って、勝てるギルドに入らせて頂きます」


 と言ったら皆さんすごすごと引いていった。

 一組を除いて


「で、お姉さん達は勝てると踏んでいると?」

「いいえ、負けるでしょうね」

「引抜とは別にお話でも、と思ったのだけれどもどうかしら?」


 ほむ。

 話術でどうにかしようと思ってるのかしら?

 見た目は私的言えばに双子の美人さん。

 おっぱいおっきくて腰括れてる感じ。

 この世界的には醜い部類に入るかな?

 まぁ、別に良いか。

 私的には役得だし


「良いですよ。話程度ならお聞きしましょう」

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