17
まぁ、幾つかの問題もあるけどこれもギルドのお役目。
と言う事で王様が貴族たちと重大な会議しているところに登場
「た~のも~」
扉を勢いよく開けて中に突入。
流石に唖然とする大貴族一同
「レアドレッド所属、ギルドランクAフレイム、これより緊急ギルドクエストの執行に移ります」
と宣言。
当然何が何やらわからんという人が大半。
でも先にあげたフルハウンド卿とバルムンク卿は顔面蒼白
飄々としているのはレンブラント卿と王様だけ。
あれぇ~?
なぜに王様も飄々としてるんですか?
まぁ、とりあえず
「フルハウンド卿並びにバルムンク卿のお二人にはレアドレッドの王族アルミティ様誘拐の容疑でこの場で処罰させていただきます」
その言葉を受けて顔面蒼白だったバルムンク卿はもはやこれまでと肩を落とす。
んが、フルハウンド卿は違った
「く、くくく、はっはっはっはっはっはっは!たかが一人で何が出来るというのか!」
その言葉の直後空間を湾曲させエンジェルナイトを4体召喚するフルハウンド卿。
はい、あうと~。
決定的なアウトだなぁと思う私とそれに驚愕した皆さん。
王様はそれでも飄々とした感じ
いや、あれは死を覚悟してる感じかな?
そんな表情を携えながら
「ふむ、そこまで戦争がしたかったかフルハウンド卿」
「当然ではありませんか!戦争こそもっとも財を稼ぐにちょうど良いものなどありません!」
まぁ、その後は兵が死のうが民が死のうが関係無いとかそんな感じのことを言っております。
腐った貴族なんてこんなもんですよね
それらを言い放ってから此方を向いて
「ギルドランクが如何にAであろうと貴様ごときがこのエンジェルナイトに勝てるはずも無いのだ!死ねぇ!」
その号令とともに4体のエンジェルナイトが襲い掛かってくる。
単体ではドラゴンに劣るけど連携をすればドラゴンに匹敵しないことも無いエンジェルナイト達。
それが4体。
本来ならば絶望的な戦力差ではある
けどもまぁ
「こんな狭い部屋で私に勝つのはちょっと無理だなぁ」
パン、と手をたたくような音を一つ。
その音はエンジェルナイトの頭部を破裂させた音。
それを二つ、三つ、四つと叩き、あたりに音が響けばあっと言う間にエンジェルナイト殲滅です。
「あ、が、な?」
声高らかに私の死を確実な物だと思っていてっぽいフルハウンド卿。
だって、ねぇ?
「多少情報は耳に入っていると思いますけど私、これでも漆黒龍殺なんぞやっておりますからね。この程度の敵に倒される訳にはいかんのです」
「馬鹿な、あれはギルドランクAのフレイムが総がかりで倒したのだと、ま、まさか」
「あれ倒したの私単独です。ギルドランクが高いのは私がソロで漆黒龍倒したからですよ~」
完全に絶望したフルハウンド卿はそのまま力なくいすに崩れ落ちる。
そして衛兵に二人とも連れて行かれるのだけれども、フルハウンド卿は殆どもう精神的に壊れちゃったっぽい。
意味の無い言葉を話しながらの連行です。
さて問題なのはレンブラント卿だ。
エンジェルナイトがフルハウンド卿のものだとしたらこの人何なんだろう?
貴方はな~にを考えてるのっと
うわぁぉ、この人王様の懐刀だ。
あぁ、道理で不可解な動きが多かったわけだ。
うん、これはこれで放置。
「と言う訳で緊急案件でした。此方としては処罰は王様にお願いしたいところであります。ほかに何か質問などは御座いますか、王様?」
「良くぞ此処まで緊急事態を収めてくれた。王として礼を言おう。そして元はこの国ギルドにいたというのも頷ける」
「それはありがとうございます?」
ほめられたのか今の。
よく分からんがとりあえずほめられたのだと思っておこう
「後日、正式に此方からの謝罪文章を送ろう。あの二人のものの沙汰も追ってそちらの王に伝えよう。賠償問題は後はわしらの問題じゃから気にせんで良い。これで、戦争も回避が可能となった」
「了解しました。戦争が回避出来て良かったです。あ、あの二人のこれまでやった目録です。お役立てください」
ちょちょいのちょいっと偽造で証拠を作っちゃう。
バルムンク卿は証言できるだろうけどフルハウンド卿はあれじゃぁまともな証言も取れないだろうからなぁ
「ほう、手際が良いな。これがあればかなり楽が出来るというものだ。レンブラント卿」
「はっ」
私の手からレンブラント卿へと渡った書類は王にそのまま渡る。
良かったぁ、やっと帰る事が出来る。
イルマチーダ共和国の手の者とか出なくて良かった
フラグはこれ以上いらぬ。
そんな感じでアルミティ王女襲撃事件からの一連の物は之にて決着。
後は、自分の街と町、街?の問題だ~!
いや、本当、こっちはどうしよう?
あ、まったり出来ない!?
私がいるほうは良いとして
もう片方は衛兵とかその辺り配置しないといけない位大きくなってるらしいから募集かけないと。
あ~あ~
まったりは、まったりはいつ訪れるんだろう
そんなことを思いながら遠い目をする、私なのでした、まる




