表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
努力の先に  作者: 遅い人
1/3

プロローグ

「君は学問のすすめを知っているかな?

やっぱり七歳の君は知らないよね。じゃあそれがどういうものか、そこから話していこうか

学問のすすめというのは、福沢諭吉の最も有名な著書だ。それ自体を指すこともあれば、中の一文だけの時もある。一般にはその一文しか知られてはいないね。都合よく。

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり。そしてこれから先を噛み砕いて言うと、なのになぜ世の中に上下関係が生まれるのか、その理由は何なのか。私はその答えを本から見つけた、それは勉学を修めるかどうからしい。と書いてある。僕の誤訳があるかも知れないけれど、そこには目を瞑ってくれ。なにしろ僕は上に立つ人間じゃないからね。

話を戻そう。その学問のすすめから僕は思ったんだ。勉学は昨今の少年少女には退屈な物でしかない、ならその苦行に耐える努力しなければいけない。勉学の根幹は努力なんだ。ならその努力が人間の上下を決めるんだとね。

 だから君も努力をしてくれ。そうすればいつかきっと、君をいじめた奴等を見返すことができる。僕はそう信じてるよ」


この先生はとても夢見がちで正義感なんだと思った。

なんていったって、湿った袖を擦り付けて頬を真っ赤にした小学一年生の少年に、自分の恥ずかしい持論を悪びれもせずに希望に充ち溢れた顔で言うその人は、とても主人公で、僕のヒーローで幼い自分にはとても格好いいものに写ったのだから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ