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巻き戻るセカイ

◇◆◇◆◇◆◇◆



 なーんーだってー!?

「いや本当はそれ言いにここ来たんだけどな」

 ひとみん、カイン、そして俺と常宿ローゼンゴードに戻り、耳を傾ける。

 イングリッドさんも駆けつけた。受肉している。

「いやな、俺、先のフレデリカ陥落事件でアカウント停止措置になっただろ。その措置が始まった瞬間、元の世界……、というか現世?、に戻っててな。俺はパソコンの前に座ってた」



 ……ん? だけど変じゃないか?

 お前はどうやってこの世界にまた墜落したんだ?

 まさか自由に向こうの世界と行き来できるようになったとか。

「いや、それがな。俺が戻ったのはこの世界に墜落する10日前の世界だったんだよ」

 どういうことだ?

「思い当たるのはアレだな。俺のアカウント停止措置は10日だった。たぶん、その日数だけ現世でも時間が巻き戻ったんだと思う」

 空白の10日間が、現世での10日間に置き換わったと?

 イングリッドさん、そんなこと、ありえるのか?

「うーん、ありえるといえば、ありえます。時間退行に関しては、現世でも起こりますし。既視感、ってあるじゃないですか。デジャブですね。それで時間退行の記憶が持ち越されることさえありますから」

 デジャブが、実は未来で経験してた事実の記憶に元ずく、ってやつか……。

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