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ひとみん、チェキです
だから何もしてないって……。そもそもお前、この前言ってたことと話違くないか……?
「だって、うその彼女なんでしょ、ね。ヒトミ様?」
イングリッドさんは俺の言葉を無視して、ひとみんの問いかける。
「あ、ああ。そうだな。ちょっと軽率だったな。すまん、ノブナガ」
いや、なんで俺があやまられるんだよ。
なんか悪い事したみたいじゃないか……。
「いきなり「ごさる妹」はちょっと馴れ馴れし過ぎたと反省してる」
いや反省するのそこ!?
「そうそう、恋愛はちゃんと段階をふむものです」
イングリッドさんも変な乗っかり方するのやめて……。
「まずは、「うぐぅ」あたりから。りぴーとあふたみー、うぐぅ」
「うぐぅ」
「ねくすとあふたみー、チェキです!」
「お兄ちゃん、チェキです!」
古っ!?
「何いってるんですか、チェキは今、萌え言葉の最前線なんですよ」
ああそういえばそうか……、ここは10年前か
って何この展開……。




