表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/75

死後のせかい


「四度目のネカマ結婚おめでとーうございまーすっ! いよ、フォータイムスチャンピオン!!」

 やめろ、天使イングリッド。

「ワンターイム……、トゥーターイム、スリーターイムス……、フォーターイムスチャンピオーン」

 そして天使が誰かのものまねをしている。

「いやーしかし、まさか小龍シャオロンがネナベとはねぇ。どうりであきらめないと思ったわ。はっはっは。そういえば小龍の一人称って「わたし」だったしなぁ。ずっとショタキャラ演じてるのかと思ってたんだが」ひとみんが紅茶片手に、もの言う。

「ううむ、ネット恋愛はむずかしいものですね。ボクも神の御使いとして、興味しんしんです」

「いやー、まったく、まったく」

 ここは俺の根城、例の宿屋である。

 いつのまにか天使イングリッドさん(等身大)とひとみんがうちとけて、ここちよいアフタヌーンティーとしゃれ込んでいる。

 ……いや、ガールズトークならよそでやってくれないか。

「いや、天使は男でも女でも無いですしおすし」

「オレも、ネカマフレンド(嘘)だし」

「いや、気が合いますね」

「まったく、まったく」

 ……ううむ、とりつくシマがないぞ。

「そうそう、ヒトミ様について、興味深いことがあるんですけど、聞いていいですか?」

「ん? なに?」

「ヒトミ様って、死んだと思ったらこの世界に墜落したんですよね」

「うん、まぁね」

「つまり、この世界に転生した、と」

「まぁ、そうと言えるかも」

「むむ、これは興味深いことですぞ、勇者様」

 何が。

「言ったじゃないですか。輪廻の輪の話」

 ああっーと、魔族に殺された人間は、天国にも地獄にも行けず、苦しみ続けるってヤツだっけ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ