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ひとみんのうそ
そうそう、変人だと思われがちな対人ギルドメンバーだけど、一度打ち解ければ、いいヤツも多いんだ。
ゲームに対して純粋というか。そういうの、俺は嫌いじゃない。
「さすがね、ノブナガ。久し振りに戦ってるところ見たわ」
あ、そういえばそうだっけか。
「で、ユーは何しに溜まり場に?」
お、俺にしかわからない未来ネタか、ひとみんよ。
いや、お前を追いかけて来たんだよ。いろいろ誤解してそうだしな。
「誤解ね……。まぁいいわ。どうせ私、ネカマだし」
……え。あれ?
そういや確か、ちょっと前にもそんなこと、言ってたような。
「マスター、もうちょっとロールプレイしましょうよぉ。せっかくこうして、ノブナガさんが乗ってきてくれてるんだから。疑似恋愛なんて、MMOの醍醐味じゃないですか」
【レーヴァテイン】ギルメンの一人が言う。
「うるさいなぁ。オレはそういうの、いいの。みんなも色めき立っちゃって。ノブナガはそういうのじゃ、ないから」
うーん? 何だろう、この展開。
「ま、いいわ。せっかくだから奥に来なよ。対人ギルマス専用の個室だよ」




