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受肉の真価


 馳せ違う。

 そもそも、モニター管越しにキャラクターを操作する輩と、この俺とでは、決定的な違いがある。

 俺は、ゲームキャラクターを操作しているわけでない。この血肉は、生身なのだ。

 反射神経、反射速度、反応攻撃、縦横無尽。

【黒騎士】ことカインが、先の首都フレデリカを陥落さしめたのも、未来から受け継がれた能力ステータスだけでない、この血肉によるところが大きいのだろう。

「!? この動き、まるでヒトミ様……」

 倒され行動不能になった魔術師がつぶやく。そう、彼女もこの能力を有しているだろう。

 弓手の矢が、放たれる。一つの挙動で同時に矢を撃つ【二本撃ち】。よく訓練されたいい動きだ。

 だけど、遅い。

 その狙った場所には、もうキミの仲間をすり替えておいたよ。

「!?」

 眼鏡のイケメン僧侶が、俺の身代わりとなって【二本撃ち】で穿たれる。

 その次の瞬間には、騎士二人のそっ首に俺の二刀斧、【黒旋風】をあてがう。

 もう少しだけ力を入れれば、生首が二つ、できあがる。


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