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プロローグ

 甘く儚い、学園ラブコメディの物語。


 僕はその脇役、いゆわるモブとして生まれてきた。

 そこに居るだけの、名前もないモブ。モブはこの物語のために産み出され、この物語が終われば消える。そんな、ラブコメ以上に儚い存在だ。

 

 『クラスメイト1』として、ここに居る僕だって、同じことなのだ。いつか、消えてなくなってしまうのだから。

 そんな暗いことを呟けば、きっと彼女はこう言うだろう。


「暗いこと言わない!

 そんな嫌なこといわないで、今日もこの物語を、続かせにいこう。」


 彼女_____モブ子は強気で、僕をそうやって励ますだろう。

 

 僕らが今日も笑って居られるために。


 これは、僕達が青春の中に居続けるための物語。

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