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フレイム・ウォーカー  作者: エスパー
紺碧の泉編
27/122

序章 湖上都市

お待たせしました!

『フレイム・ウォーカー』紺碧の泉編、始まります!

ではあらすじを――。


『ゴルムダル大森林』を抜け、ついに師匠・ミレーナが訪れたとされる『紺碧の泉アジュール・ファウンテン』に辿り着いたディーンとリネ。

 観光地としても有名なその街で、二人は情報を集めながら一時の休息を得る。そしてディーンは、念願のミレーナとの再会を果たすのだった。

 だが、しかし――!?


 倒王暦〇〇一二年。

 一年前のある日、突然姿を消した師匠ミレーナ・イアルフスを捜して、俺は広大なジラータル大陸を旅していた。

 その途中、俺は済し崩し的に『テルノアリス襲撃事件』という戦いを経験し、同時に旅の同行者となる少女、リネ・レディアと出会う。

 その事件が終結した際、俺はミレーナが『首都』の北東に位置する街、『紺碧の泉アジュール・ファウンテン』に向かったという情報を手に入れた。出所から考えると、その情報はかなり信憑性の高いものらしかった。

 手に入れた情報を頼りに先を急ぐ俺とリネは、進行ルート上にある『ゴルムダル大森林』で、『魔女伝説』が絡む事件に遭遇した。

 その結果、俺は様々な人間と出会い、数々の謎の解明や戦いを経て、何とか事件を解決へと導いた。

 そして広大な森を抜けた俺達は、ついに目的の地、『紺碧の泉アジュール・ファウンテン』へと辿り着く。

 到着してすぐの頃、正直な所、俺は言いようのない緊張感を胸の内に抱えていた。

紺碧の泉アジュール・ファウンテン』にミレーナが向かったのは間違いない。例え彼女がもう街にいなかったとしても、何かしらの手掛かりが残されているはずだ。それを手に入れる事ができれば、これからの行動が起こしやすくなる。

 何の手掛かりも見つけられなかったこの一年間に比べれば、格段に捜しやすくなるはずだと、そう思っていた。


 少なくとも、街に足を踏み入れるまでは。


 紺碧色の泉を思わせる巨大な湖の上に浮かぶ、観光地としても有名なこの街は、旅人などから湖上都市と呼ばれている。

 (あお)く清らかな水に映える、白い煉瓦造りの優雅な街並み。そんな都市の光景を見ていると、何だか安らかな気分になってしまう。

 だからこそ『この事実』は、先に言っておいた方がいいのかも知れない。

 今回、俺を待ち受けていた結末は、決して幸福なものなんかじゃなかった。俺はここで起きた出来事を、多分一生忘れないだろう。

 湖上都市、『紺碧の泉アジュール・ファウンテン』。

 俺はこの街で、今度こそ本当に。

 大切なものを、失った――

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