女子高生なのに銃に転生した私、一体どうなっちゃうの!?
私、舞奏中華。世界で一番の美少女であり世界の王である女子高生。
の筈が、何故か私は銃になってしまったの。
え?何を言っているか分からないって?
私も自分で何を言っているか分からないのに、説明出来ると思うの?
分かったのなら私の話を大人しく聞きなさい、撃つわよ。銃だけにって。
今のは笑う所よ?貴方、センス無いわね(笑)
大体、銃って言っても自分で引き金を引ける訳じゃないのよ。
だから貴方を撃ちたいと思っても、別に撃てないの。
そんな事も分からないって、貴方ってセンスも無ければ学も無いのね。
は?それはそっちだろって?
はぁ、女子高生に対して、よくそんな事を言えるわね。
貴方、絶対にモテないでしょ?女の子と話した事ある?
勿論、ママとか妹とかお姉ちゃんは無しよ。
あるって、どうしてそんな見え透いた嘘を吐くのかしら。
本当にあるって?あー、はいはい分かったわよ、本当にあるのね。
そんな事よりも、聞いて欲しい事があるの。
銃として生きている、は言ったわよね?言ったわね。
で、それでよ。
……どうすれば良いと思う?これ。
聞かれても困るみたいな顔しないでよ!私だって困ってるのよ!
て言うか銃って何!?普通、悪役令嬢とか悲劇のヒロインとかゲームの主人公とかじゃないの!?何で銃なのよ!
せめてモブでしょ、モブ!よりにもよって生き物ですら無い!
あと物騒!自販機とか冷蔵庫とかじゃなくて、何で銃なの!?What‘s Gun!?
四の五の言っても仕方が無いの分かってる!分かってるけど!
どうにかならないの!?女子高生が銃って、真逆の存在みたいなものでしょうが!?
え?大体一緒だろって?どこがよ!こんなに可愛いくて優しい私と銃のどこが似てるのよ!貴方の目は節穴?ゴキブリでも目に入れてるのかしら?
文字だから分からない?
……はぁ、貴方に期待した私が馬鹿だったわ。
例え字だけでも、私のこの可憐で儚くて美しくて、見る者の全て魅了する容姿は想像出来るでしょ。
日頃から可愛い女の子にチヤホヤされる妄想ばかりしてる癖して、そういう所は駄目なのね。
だからモテないのよ。
は?私?私は超モテるわよ?告白だって毎日されてるし、彼氏だって千人は居るわ。
嘘じゃ無いわよ、本当よ。証拠を見せろって言われてもねぇ、私銃だし(笑)
見せたくも見せられないのよ、残念ね。
あーあ、本当は貴方みたいにモテない残念な人に見せて自慢したかったのに、銃になったらか出来ないわ。銃だから。
そんな事より本題に戻るけど、私どうしたら良いと思う?
勝手にしろって、この美少女の頼みを断るとか非常識にも程があるわよ。
マナーって知ってる?皆が気持ち良く暮らす為に守る最低限の事。
その内の一つに、美少女の頼みは快く引き受けるってあるでしょ?
知らない?そんなマナーは存在しない、ですって!?
呆れたわ、本当に非常識なのね。
じゃあ私は守るのかって?バカね、あんた。
私より美少女なんて居ないんだから、私が守る訳無いでしょ。
矛盾した事を言っている?
どこがよ。
美少女は他にも居る?
私が世界で唯一の美少女なの、だから私が守る必要は無いの。
守らなくても私の為に、この世界の全ての人が私の言う事を聞く。
それがこの世界の絶対ルール、絶対的なマナーなの。
良いから私の頼みを聞きなさい、困ってるのよ。
そうそう、最初からそれで良いのよ、全く。
で、問題は私が銃って事なんだけど、意識はあるのよね。
でも別に、自分で引き金を引ける訳じゃないし、何かが出来るって訳じゃ無いのよね。
こうして自分に話し掛けているのに?
は?何あんた急にメタい事を言ってるのよ、それはどうでも良いのよ。
あと出来るって言ったら、撃つのを拒もうとして詰まらせる事ぐらいね。
これ以上は何も出来ないわ、どうにかして元の体に戻りたいんだけど、何か知らないかしら。
……まぁ、知ってる訳無いわよね。あんたが知っているのなら、私も知ってるもの。
そんな事を言うと協力しない?ダメよ、美少女の頼みなんだから聞きなさい。
証拠も無いのに無理言うなって、何を偉そうにしているのよ。
あんたには拒否権は無いの、あるのは肯定権だけ。
じゃあ銃になった時の事は覚えてるかって?それが、全く覚えていないのよ。
彼氏とデートしてたら次の瞬間にはもう、銃になっていたのよ。
それから暫くして、何とかこうして話す事は出来るようにはなったの。
でも、それ以外はダメ。
私、このままだと銃のまま生涯を終える事になるわ。
そんなの耐えられないわ、何とかして元の体に戻って美少女として人生を謳歌したいのに。
このまま銃として生きるのなら飲まず食わずで良いじゃないか、って?
良い訳無いわよ、人間はご飯食べて寝て遊んでなんぼの生き物よ。
それじゃあ生きた心地もしないし、面白くも何とも無いわ。
私はね、楽しく面白く生きたいの。
それなのに、銃って!?絶っっっ対に、もっと!
まともなのが!あったでしょ!?
何でよりにもよって、こんな殺傷能力の高い物なのよ…。
この私が何をしたって言うのよ…。
全く、誰がこんな悪戯をしたのかしら。
きっと私の事を妬んだ貴方みたいな人が、嫌がらせをしたんだわ。
じゃないと説明が付かないもの。
こういうのは神様の悪戯って、相場が決まっているっって言われてもねぇ~?
神様は私の事を世界で一番に愛しているのよ?
こんな事をする筈が無いわ。絶対に貴方みたいな人よ。
もう良いわ、貴方と話すのも疲れたし、今日はもう寝るわ。
……いや私、銃だから寝れないじゃない!?
何笑ってるのよ!?
え?さっきは笑わなかったら文句を言われたから、笑ったって?
あんたね、ボケているかどうかの違いも分からないのに笑ってるんじゃないわよ。
もー!何で、こんなに疲れているのに寝れないのよー!
イライラするから発砲してくれないかしら。
持ち主は居るのかって?居ないと、弾を詰まらせる事が分からないでしょ。
もう少し考えたらどう?
まぁ考えるだけの学が無い貴方には、出来ないわね。
そんなんだから銃になった、ですって!?
貴方って、本当に無神経なのね!撃つわよ!?
だから笑ってんじゃ無いわよ!?本当に撃ってやろうかしら…。
私が自分の意思で撃てないからって、調子に乗らないで欲しいわ。
こうやってツッコミしてるけど、本当にどうしようかしら…。
……漫才している自覚ぐらいはあったわよ、でないと不安で押し潰されそうなの。
今頃、パパとママと彼氏達が心配しているに違いないわ。
一刻も早く、この状況から抜け出さないと皆の迷惑になる。
それだけは嫌、それだけは本当に嫌だわ。
例え、死ぬ事になっても迷惑を掛けるのだけは嫌なの……。
はぁ、これが夢ならばどれだけ良かっ―――。
「中華、起きなさい。朝よ」
「んんっ…?」
「全く、いつまで寝ているつもり?学校に遅れるわよ」
「あ、あれ、私…」
「ちょっ、どうしたの!?」
「え…?」
「えっ、じゃなくて!どうして泣いているのよ…?」
何故だろうか、何か大事な事を忘れているような気がする。
とても忘れられないような、けど悪い意味で忘れてしまいたいような。
悪い思い出では無いのに、どうしてか不快な気持ちになっている。
楽しかった気持ちと、深い嫌悪感が重なっている感じ。
何故、この二つが共存しているのか分からない。
きっと夢を見ていたのだろうが、何も思い出せない。
あるのは、相反する二つの気持ちだけ。
「ご、ごめん、ママ…」
「良いのよ、それより今日は休む?」
「う、ううん、大丈夫」
「そう…?無理しないでね?」
「もう、ママったら心配し過ぎ」
「心配するわよ、大事な一人娘が泣いているんだから」
「何も無いから、早くママのご飯食べたいな」
「さっきまで泣いていたとは思えないわね」
「良いの、ママの料理は世界一美味しいんだから」
「ふふっ、全く貴方って子は」
何も考えずに書いて、まとめられなかったけど勿体ないので供養




