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自殺願望

誰でも一度は「死にたい」という願望を持ちます。

しかし「生きたい」という生存本能がそれを邪魔します。

その生存本能に勝るほど追い詰められていない少年が死という願望を手にする可能性と出会い、人生が変わっていく姿を描いた小説です。


文章やストーリーは稚拙な部分が目立ちますが読んでいただければ嬉しいです。

「死にたい・・・」


僕がそんな願望を抱いたのは中学3年生の時だった。

理由は至って単純、人間関係の崩壊である。原因は金銭的なトラブルで3ヶ月前に返したはずの2000円を再び請求されたことだ。今ならそんなはした金すぐ返せるし、別に失くしたところでそれほど痛手ではない。しかし中学生にとっての2000円というのは莫大な金で、返したはずなのに請求でもされようものなら頭に思い浮かぶ言葉は一つ「ふざけるな」だ。


僕はそいつの顔面に一発思いっきり右ストレートをぶちかました。

スカッとした。それと同時に僕の友達関係と学校生活は崩れさった。

学校内での唯一の友達(相手がそう思っていたかは疑問だが)がいなくなってしまったのだ。


その日からはひたすら地獄の様な日々が続いた。

心の中には大きな空洞ができた。朝起きてから寝るまでの時間を単純作業のように繰り返す日々、、

僕は本当に生きているのだろうか?

僕は僕と関係できているのだろうか?

僕は僕の体と、僕の周りの人々と関係できているのだろうか?

そんな事を考えながら繰り返す日々、、それが僕の人生だった。


死にたい・・・

街にはあらゆる死の可能性が転がっている。車、電車、屋上、チンピラ、しかし一度として自殺を試みたことはなかった。なぜなら自殺に至るまで追い詰められていなかったからだ。

人は追い詰められれば自殺に至る。だが僕は追い詰められていない、ひたすら空白な日々、単純作業の様に生きていく毎日だった。


そんな僕が自殺などという大それた行動も取れるはずもなく「死にたい」という願望が生存本能に勝てずにいた。こんな風に生涯を終えるのだろうか、、そう思っていた。

あの日までは、、

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