第九十五話 復讐
バタバタバタ!!
母主様がそう叫ぶとゾロゾロと女神様たちが集まってきた。そして、この光景を見て思わず手で口を塞いで絶句する。
「テメェいかれてやがる!たかだがあって数ヶ月とかそこら、いやなんだったら一ヶ月もない様な女の為に、この私に刃を突き立てるなんて!」
「それによく見りゃあ、お前はあの花魁の出来損ないの息子じゃねーかよ。お前も女だったら男に抱かれて喘いでられてたのにな!可哀想に...ハハハハハ!」
母主様はそう笑って千尋を煽り散らかすが、千尋は顔色を一切変えないままであった。
「遺言はそれでお終いか?」
するとまた千尋はスタスタと彼女の元まで向かってくる。そのたびに母主様は汗をまた噴き出して顔色を変える。
「今の俺はお前を殺すことしか考えてねえ。だから、煽っても意味ねえしそもそもそんなのもう慣れたわ」
ビクビクビク…ビクビクビク…
「ば!馬鹿野郎!私を殺してこの子たちはどうなると思ってんだ!?私が雇ってなきゃ城の外に追放だぞ!未来を奪ってんのは私とテメェ、どっちだと思ってんだよ!!」
「あっ!分かったわーー!コイツ、お前たち子どものことを誘拐して実家に遊女として売り込む気なのよ!それでまた家に戻ろうってつもりなんだわ!そうよそうよ!ほら、あんたたちも男に抱かれるのが嫌なら私を守りなさい!後で特別可愛がってあげるわよ!!」
しかし、私も含めて彼女の本当の姿を知っているみんなは誰も彼を止めようとしなかった。みんなが俯いてだれも助けようとせずに、静観しているのであった...
「ごめんね…お母さん…ここに居させてくれたことはすっごい感謝しても仕切れない…そのお陰でたくさんの良い経験ができたから。でも…助けられないよ...」
「お母さんが私たちに夜な夜なした酷いことを私たちは許してないんだよ。ごめんねお母さん…私たちはあなたの子どもにはなれなかったよ...だから何もできない…」
ただ、何も知らない小さい子どもだけが彼女を庇おうとするのであった。彼女らは母主様に言われて睡眠薬入りのお酒を私と円香に飲ませるようにと利用された可哀そうな女神様たちなのである...
「ちょっとお兄ちゃんやめて!」
「お母さんを取らないで!」
子どもたちはそう言って彼女の前で身を挺して盾となった。
「可哀想に…こんなに小さな子どもまで…何も知らない子どもなのに…」
千尋は幼女さえもコイツに騙し使われていることに涙を隠せなかったのだ。
「お前!私を殺したら懲役千年はくだらないぞ!貴族間で殺し合うなんて言語道断!お前の実家も責任を取るかもしれないんだぞ!」
すると、一瞬だけ千尋の手は止まった。そして、彼女も一瞬は安心するが…
「どうせお前も俺の一族も穢れた生業でここまで上がってきたんだろ。こんなのいっそのこと途絶えたって良いさ別に」
「まあ、姉貴に迷惑をかけるかもしれねえがそん時は死ぬ気で償うつもりだ。それに、俺が罪を償わなきゃ祷に申し訳ないからな。祷を守って俺が数千年牢に閉じ込められるなら、俺はそっちの方がマシだ」
「狂ってやがるこのくそ野郎!!テメェなんて死んじまえ!!!」
そして、千尋が思い切り刀を握りしめて振り下ろそうとした瞬間、偶然か何か地震の様なものが発生した。
ゴゴゴゴゴ…!!
そして、みんなが足元をふらつかせた。その瞬間に、彼女はここから逃げようと立ち上がって必死に走った。しかし、千尋はそれを見逃す訳もなかった。
「いつまでもその薄汚い権力を使って支配してばっかりだったから、体が鈍ってるみたいだな。俺が見逃すとでも思っているのか?」
そして、逃げ惑う母主様を千尋が追いかけてトドメを刺そうとした瞬間、空から何か降ってきたのであった...
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