第八十四話 生きる希望
日も沈んでオレンジ色になって来た。この光がいい感じに私と千尋の肌を照らしているのであった。
「あの!」
私がそういうと千尋は歩くのを止めて私の方を向いた。
「どうかしたの?祷」
どうかしたのって…それは私のセリフ…なんでこんな私にここまで優しくしてくれるんだ千尋は…
「なんでですか?」
「なんでって、なんのこと?このこと?」
「そうですよ。なんで私なんかにこんなに一緒にいてくれるんですか?それに、あなたって完全に貴族ですよね…それなのに一体なんで…」
「なんでってそれは、たまたまこの前会った女神と再開したと思ったらなぜか泣いてたからだよ。それじゃあ、気になって話しかけるのなんて当然じゃん」
「いや、そういう意味じゃなくてなんでわざわざ私なんかにこんなに色々してくれるんですか?普通なら放っておくと思うんですけど…」
すると、千尋は笑いながら私の体を叩いた。
「ハハハハハ!!祷、まだ分かんないの?天然なんだなお前って」
「ど、ど、どういう意味ですか?やっぱり何か変なことでも考えてるんですか!?」
私は急にそうなんじゃないかと思って、背筋が震えて来たが…
千尋は私のことをギュッとハグして答えた。
「お前みたいに可愛い女の子が泣いてたら助けたくなるもんなんだよ。それが男ってもんだ」
私はこの瞬間、今まで生きてきた中でも特に強い幸福に包まれていた。
「お前顔めっちゃ良いのに、泣くなって!可愛い顔が台無しだぞ」
私は千尋の胸に顔を埋めて再び泣き出してしまった。でも、千尋なら全部受け止めてくれそうな気がした…
「私…!私ね!!」
「別に言わなくたって良いよ。辛い思いなんて思い出さないで良いんだって」
私は涙でしわくちゃになった顔をあげて千尋の顔を見つめた。
「ほらまた〜!涙で自慢の顔がぐしゃぐしゃだぞ〜!」
そう言って千尋は私の涙を代わりに拭き取ってくれた。そして、もう一度強くハグをした。
「ねえ、明日も会ってくれる?」
「あぁ毎日良いよ。じゃあまた、この木下で待ち合わせね」
私と千尋は明日も絶対にあの場所で会うことを指切りをして約束しあった。
「指切りげんまん嘘付いたら針千本飲ーます。指切った!」
私と千尋は互いに明日、絶対に会うことをここで誓った。
「じゃあな〜〜〜!祷ーー!」
「バイバイ!千尋!また明日ね!!」
私はだいぶ心が軽くなった。それは、絶望に包まれていた私の元にも希望が差し込んだからであった。
それは紛れもなく私の神生の生きる上での支えとなるものであろう。
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