第七十六話 彼女の真偽
私は急いで部屋まで戻り、円香に謝罪した。私が一柱の時に聞くべきであった。円香に辛い思いをさせてしまって申し訳ない…
「ごめん円香、まさかあんなことになるなんて思ってなかったんだよ。円香がいつも居ないもの扱いされているのが悔しかったんだ…」
ベットに倒れて天井を見上げながら、円香は私に答えた。
「別に、私気にしてないし。て言うかむしろ、居ない者扱いされてて嬉しさすら感じてるよ」
私はそんな落ち込まなくていいんだよと円香を励ましてあげたが、別に落ち込んでいるわけでも愛想を尽かされて拗ねているわけでもなかった。
「あのババア、最初お風呂場で会った時…いいや!何だったら祷の身体検査をしてた時から何か変な奴だと思ってたんだよね。だから、むしろ相手にされてなくて結構!コケカッコーだわ!」
「アハハ…さすが円香だね。いつもそうやって前向きだから羨ましいよ…」
すると円香はベットから立ち上がって私の元までやって来た。
タッタッ
「えっちょっと、何したの円香!?急に怖そうな顔して…」
「それよりもあんた、私のことなんていいから自分の身を心配しなさいよ!!」
私は頭の中に?が出現した。それは一体どう言うことなのだろうか…
「あんた、あの変態ババアから狙われてるわよ」
「えぇ…!?狙うってどう言うこと?」
「それは分からない。でも、いっつもご飯食べる時もお仕事しに行く時もいっつも、いっつも祷のことジロジロ見てるもん!マジきしょい!!」
「よく分かるねそういうこと…私全くそういうの気づかなかったよ…」
「だってあんたは鈍感だもの。それに、優しすぎて他人の表ばかりがソイツの全てだと思ってるのよ」
「いい?他人には絶対に裏があるって思わなきゃダメよ!私だって祷だってみんなそうよ。何かしら他人には言えない心の闇ってもんがあるのよ。あのババアは特にヤバい!泉奈先輩も言ってたけど、あれは関わっちゃいけない奴だよ!!」
「えーでも、そんな…」
「えーもクソもないのよ!あのババアは絶対にやばいわ!絶対に祷でなんか辺なこと考えてるに違いないんだから」
それからと言うものの、私は母主様がどんな方なのか頭の中でこねくり回したが見当も立たなかった。私からしたら少し変態で優しい方っていう印象でしかないのである…
なんでいつも私に優しいのだろう…いや、私以外にも優しく接する方はいるけど…なぜ円香や泉奈先輩には冷たかったり、攻撃的な感じで接するのかな?
やっぱり私、誰かのことを悪く思ったりすること苦手なのかも知らないな…円香からあんなに忠告されたのにも関わらず、未だに母主様を悪いお方だと思いきれない…
そして私は窓の外を眺めると母主様と数名の小さな子らが一緒に、楽しく宴の用意をしていたのであった。
その姿はまるで母と子どもが楽しくピクニックやらバーベキューやらの準備を行なっているように見えた。
「なんだ…みんな結構楽しそうにしてるじゃん…!!」
私はそう小声で呟いて、少し心が安心した。きっと円香の何か思い詰めすぎなんだろう…でもそれだけならいいんだけど、泉奈先輩も同じようなこと言ってたからな…
どっちが正しいのかよく分からなくなって来た…円香は百歩譲って言い過ぎな部分あるけど、でも泉奈さんがわざわざ嘘をついてるとも思えないし…
でも今外で母主様は楽しそうに宴の準備をしているしで、彼女は本当に悪なのかそれともそれは何かの考えすぎなのか、真相はいまだに謎…
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