第六十七話 身体の痕
「いや、別にいいんだよ気を遣わなくて」
泉奈さんはニッコリと笑ってそう言った。でも、私も洗わなきゃなんだか気が済まなかったのであった。
すると、泉奈さんの友達の瑠衣さんが泉奈さんに言った。
「ふふっ。可愛い後輩の頼みなんだから聞いてあげなよ〜。泉奈」
「うーーん…じゃあ、祷よろしくね!」
そう言って泉奈さんは椅子に座って背中を私に見せてくれた。
「私も実家にいた頃に洗い替えしたりしてたので、任せてください!」
私はボディタオルを一度洗って再度、泡をつけて背中をゴシゴシと洗った。
「どうですか?気持ちいいですか?」
「うん。気持ちいよめっちゃ。上手だね祷は」
「結構やってたんで!それに、さっき泉奈さんが洗ってくれたみたいにやれば気持ちいいな〜って思ってやってます!」
「アハハ…そりゃ模範にしてくれてどうも」
やっぱり大人って感じするなあこの背中…お母さんの背中にそっくり似てる気がする!
ゴシゴシゴシ
順調に洗っていると思った矢先、思わふハプニングが起こったのであった。
「いたっ!」
泉奈さんはそう言ってビクッと体が反応してしまった。力加減ミスったかな?
「ごめんなさい!ちょっと私下手でしたか?」
泉奈さんは首を横に振ってそれを否定した。
「いいや、ただ古傷に当たっただけだよ!気にしないで」
「わ、分かりました…」
ゴシゴシゴシ
私は再び背中を洗い出す。今度はちゃんと背中を注視して洗っているが、あることに気がついた…
よく見てみると背中に無数の痕が残ってる…あんまり痕が目立たないところもあれば、今間違って洗っちゃったところなんて結構な痕?それとも痣?
泉奈さんのこの背中は一体どうしたのでしょうか…なんだかすっごい傷痕が…痛々しい…
そして、そのことに気がついてしまった私はそのことに気になりすぎて背中をうまく洗えなくなってしまった。
どうしてか聞きたいけど、でももしそれで泉奈さんが傷ついてしまったらと考えると黙っているのが一番だと感じた。
ジャーーー
最後は背中を一気に洗い流して終了であった。
「終わりました」
「ふーーー…ありがとうね祷!すっごい気持ちよかったわよ」
私はなんと言っていいのか分からずに小声でしか返せなかった。
「は、はい…ありがとうございます…」
すると、気を遣わせてしまったのが申し訳なく思った泉奈さんはいつも通り元気に私を励ました。
「おい祷、なにお前が落ち込んでんだよ!さっさと浴槽浸かって一から百まで数えんだよ」
「そしたらとっとと上がって、香水つけよ。お前のやつめっちゃ楽しみだわ!」
「そ、そうですね!」
本当は私お風呂好きだから百じゃなくてもっとあるんだけど今はいいか…
ガラガラガラ〜〜〜
私らは扉を開けて脱衣所に入った。
「あ〜〜、あっちぃ!」
みんながタオルで頭や体を洗って全身が乾いたら、とうとうみんなが期待していた香水を自身へ振りかけるのであった。
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