第六十四話 仕送り
「うわ〜〜〜!めっちゃあるじゃん!一つもらってもいい?」
「うん!いいわよ!後で先輩にもあげようかなって思ってたからさ」
「じゃあ、お風呂終わったらかけてみるよ!ありがとうね祷!」
なんだか円香にそんなに喜んでもらえると私も結構嬉しい…
そして私は胸をどくどくとさせながら、同封されていた三枚の手紙を一枚ずつ手に取っては丁寧に読んでいく。
まずこれは…お兄ちゃんのやつか。
『祷、荷物が欲しいって言ってたってことは無事に仕事は通ったっぽいな。それはおめでとう。寝坊しねえようにちゃんと夜は早く寝て朝は早く起きるようにしろよ。じゃあな』
ハハ…相変わらずお兄ちゃんっぽい。まあ、今のところ遅刻したことないしそもそも仕事に行くの楽しいからむしろ朝になるのが待ち遠しいくらいでだよ!
えーとじゃあ次は、お姉ちゃんの手紙っと!
『やあ、祷!お仕事お疲れ様!慣れない仕事で不安だと思うけど、最初はみんなそうだから気にしないで周りを頼っていいんだよ!たまには私はのところまで帰っておいでね!』
う〜〜ん…!!あったかいなあ!!やっぱりお姉ちゃんって感じする。この丸っこい字が特に…
そしていよいよラストは、お母さんだ。なんて書いてあるかなー?私は今まで以上に心臓をバクバクさせながら開いて中身を見る。
『よっ、祷!元気してるかい?アタシらは全員元気してるよ!金持ちの旦那連れ帰って、少しはアタシらの店を楽させてくれよ!って、うそうそ!じょーだん!じゃあのーー!』
「プフッ!!」
私は思わず吹き出してしまった。なんかめっちゃ真剣なこと書く系の性格じゃないけど、もしかしたら…って思ってたけどいい意味で予想を裏切らなかった。
すると、香水に夢中になっていた円香は私の方を振り返って聞いた。
「なんかしたの祷?クスクス笑って」
「いや、なんでもないよ!ていうか円香、お風呂行ったんじゃなかったの?」
「タオル忘れちゃったから戻ってきたのよ」
私は円香が喋っているうちに三枚の手紙をベットの布団の下にそおっと隠そうとした。こんなん見られたら少し恥ずかしいと言う思いがあった。
自分の作文を見られたら恥ずかしいのと同じノリかな?すると、円香は逆に興味を持って布団の中に手を突っ込んだ。
「むむむむむ!怪しい…隙あり!!」
ガサガサガサ!
「ちょっと円香、恥ずかしい〜!!ただの手紙だって!」
「えーー!三つもある!!なになに…」
すると円香に手紙を読まれてしまい、私は顔を赤くする。
「お母さんにお姉ちゃんにお兄ちゃん…なんだか羨ましい〜!何よ、別に恥ずかしがることなんかじゃないじゃないのよ」
「ど、どうも…まあ、血は繋がってないんだけどね」
「でも、なんて言うのかな…なんかその目には見えないんだけど…絆ってやつかな?そんなものが繋がってる気がするんだよね、私たちは…」
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