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第六話 神頼み

本作を見つけてくれてありがとうございます!


後書きの1番下に話の要約を書いておくので、もしエピソードが分かりずらかったらそこをご参照ください!

「君の着てるその服って巫女服だよね?」

「そうです、まさか本当に神様が居ただなんて私も思ってなかったですよ...」


「ハハッ!確かにそうだね。神隠しに遭った人間はかなりいるけど、みんな綺麗さっぱり記憶が抜き取られててこんなこと覚えてすらなくなるんだからね」


「それとこれは代わりに謝っておくけど、初めて会うであろう神がまさかあんな奴でごめんね。でもあんな奴はほぼ例外だからさ、君はこれから人間界に戻ってもいつも通りに神社のお仕事を続けてもらって構わないよ」


「まあ、善悪は人間でもそうですもんね。仕方ないですね。アハハ...」

今こうして神様と対面して楽しそうに喋ってはいるが、このこともあともう少しで忘れてしまう...そう考えたら私は、心の底から会話を楽しめなかったのである。


私はダメもとで咲凛さんに思いを伝えて見ることにした。もしかしたら私...だかそんな奇跡のようなことも起こるはずもなく...


「あのー?咲凛さん、一つお願いをしてもいいですか?」

「いいよ。ただし、ここに居させてくださいって言うのはダメね!それ以外なら叶えられる範囲で叶えてあげるわよ」


「...えっ......」

私はその瞬間に肩がガクンと下がるのを自分でも感じた。甘かったのである。自分なら特別に頼めば何とかしてくれるんじゃないかと普通に考えていた。


「な、なんでですか?理由がないと私...人間界には帰りたくないので...」

「なんでって言われても...そう言う掟なのよ掟。神様の世界でそう言う法律が定められているのよ。文句を言うなら法律を作っている神様に言いに行くしかないわよ」


「私、本当に元の世界には戻りたくないんです!この世界の隅っこでもいいので居させてくれませんか?もう何か起こっても助けてくれなくていです!野垂れ死にそうになってももう助けてくれなくてもいいです。だから...見逃してもらえませんか...?」


私は半べそを掻きながらお願いしたが、そんなことは神様には通用しないのであった。

「残念だけど、私たち神様は可哀そうだとかこの子は特別とかそう言うのは通じないわよ。そう決まっているんだから、君だけ特別って訳にもいかないわ。それに、なんであなたはこっちの世界に居たいって思うの?」


「非力な存在の人間がどうして私たち神様の世界で暮らしたいって思うの?絶対に人間界に帰って身の丈に合った生活をしていた方が幸せだと思うけど、何かあっちに帰りたくない理由でもあるのかしら?」


「まあ、それを聞いて私たちがどうこうするってことはないけど一応聞くだけ聞いてあげるから言ってみて」

私は自分があっちの世界に帰りたくない理由を彼女たちに説明するのであったが、その前にもう私に残された道はないと思い絶望のあまり涙が噴き出すのであった...


「私...家族が居ないんです...幼い時にお父さんもお母さんも殺されてそこからずっと一人で生きてきたんです...今でも夢で思い出すことがあるんです...ヒック!ヒック!」


「こっちの世界だったら心機一転やり直せるかなって思っていた私が浅はかでした...さっきのお願い事なんですけど、もういっそのこと私をあっちの世界に帰すんじゃなくて殺してください...!!もう生きるのが辛くて、辛くて...もう嫌なんです」


私が大泣きしている姿を見て一体神様は可哀想と思うのか、それとも哀れみを感じるのだろうか…

果たして私の運命はいかに...

最後まで読んでくれてありがとうございます!

ログインしてなくてもコメントを打てるようにしてあるので、「ここが面白かった」、「ここを改良して欲しい」など何でも思ったことを書いてもらって構いません!

また、「いいね」や「ブックマーク」をしてくれると創作の励みになるので、少しでも協力してあげたいと思ったら是非よろしくお願いします!

もうストーリーは組んであるので、頑張って今年中に完結できるように頑張ります!


色々なアニメや漫画の影響を受けているので既視感があるかもしれませんが、そこも含めて楽しんでみてください!


※この話の要約

祷はこっちの世界に居させてくださいと訴えるのであるが、そんなことは聞かれてもらえなかった。人生をやり直すチャンスさえなくなってしまったと思い、絶望のあまりに大泣きしてしまうのであった。そして、なぜこっちの世界にこだわるのか聞かれた祷は今までの人生で起こった辛かった出来事を咲凜さんに伝えるのであった。

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