第五十九話 それから
布団の中に入ると、まだ眠っていなかった円香は私に話しかけてきた。
「祷…」
「円香まだ起きてたんだ?もう寝ちゃってたかと思ったよ」
「ごめんねさっきは逃げちゃって」
「別に、私逃げたとか思わなかったよ」
「そ、そう?なんだか母主様なんか変な感じする…初めて会った時にもそんな気がしたんだけど正解だったよ…遠くで見てて、すっごい厭らしかった。祷はどうだった?」
「私は…確かに少し気味が悪かったけど、そこまで気にしてないかな。多分、母主様すごい優しいんだと思うよ!私らのこと自分の子どもだと思ってるのかもね!」
そういえば私もこっちの世界に来た時に、よくお母さんに体洗ってもらってたっけ…あの時はすっごい恥ずかしかったけど、今となってはいい思い出…
「そうかな〜…そうには見えなかったんだけど」
「大丈夫よ!愛されてる証拠だよ!それに、最初な誰でも恥ずかしいと思うもんだよ…私もそうだったから」
「まあ、祷がいいならいいけど」
「ごめんねなんだか心配かけたみたいだったよ。明日も陽々葵さんのところ行くから早く寝ましょ!」
「まあ、そうか…じゃあお休み」
「お休みなさーい!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そのお風呂場での事件から一週間ほど経過した。一週間も経つとだいぶ心も軽くなってきた私であるが、最近何度か妙にいいことが起こる気がする。
「は〜〜!!疲れたーーーー!!今日旦那さん帰ってくるの遅くて、私らも帰るの遅くなったね」
「そうね。旦那さんも仕事忙しいから仕方ないけどね」
私と円香は食堂に行き、少し遅めの晩御飯をいただくことにした。
多分もう、野菜とか残ってないだろうけど…
「うわ〜〜〜!やっぱりーーー!!」
円香の言う通りに案の定、ご飯がもうなくなっていてもうあまり物しかなかったのであった。
「ハア〜〜〜…一日の楽しみが〜〜…しょぼん!こうなるんだったから、陽々葵さんのお家で晩御飯一緒に食べてくればよかったよも〜!祷が止めるから」
「そんなの仕方ないじゃん。旦那さんもいるのにお手伝いの私と円香が晩御飯まで食べるってそれはないでしょ。お昼ご飯食べさせてもらえるだけ十分よ」
「そ、そうだけどさ〜〜。ハア〜〜〜!」
まあ確かに、一日の締めくくる晩御飯が白米に味噌汁に小魚数匹と漬物は寂しい気もするけど…
すると私らの席まで誰かがやってきて、私は顔を上げて見ると…
「やあ、祷ちゃん。お仕事ご苦労様ね。食べる物ないみたいだけど大丈夫?お腹空いているでしょう」
「え、まあ、なんとか。漬物もあるのでそれでご飯は食べれます」
すると、母主様は私の肩に手をポンと乗せてていった。
「そんなこと言わなくていいのよ祷ちゃん。これあげるからね」
そう言って、母主様は大きな角煮の塊を私の皿の上に置いてくれたのであった。
「えっ、こんなに大きいのもらっていいんですか?」
「いいのよ。祷ちゃん!たくさん食べて早く大きくなるのよ。ふふふ。じゃね私はもう食べ終わったからゆっくりお食べ」
そう言って、母主様は食器を片付けてここからさった。そして、完全にいなくなると円香は次第に文句を言い出した。
「ひっどい!まるで私がいないみたいじゃない…」
それともう一つ、言っていないけどわかったことが円香がこの角煮を欲しいと言うことであった。
「アハハ…なんでだろうね!とりあえず円香、これ半分あげるよ。こんなにたくさん食べれないわ」
「ごっつっあんでーーす!いやー、相変わらず祷は気が利くねぇ!」
モグモグモグ
「ん〜〜〜!おいしーーー!!」
なんだか円香のこの顔を見ていると、何かあってもすぐに忘れてしまう。
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