第五十一話 初めてのお仕事
ここでの生活にも慣れて来たある日、私と円香がみんなの朝ごはんの片付けをしている時のことであった。母主様が私らのところに来てお願いを頼んだ。
「ねえ、祷と円香、それ終わったら暇かい?」
「ええ、暇ですけど」
「そっか、ならよかったわ。一つお仕事があるんだけど頼まれてくれる?」
「大丈夫ですよ」
そういうと母主様は住所の書いてある紙を渡して来た。
「初めてのお仕事だから二柱で行ってもいいわよ」
初めてのお仕事…!なんだか三年前のアレを思い出すなあ…
「ありがとうございます!頑張って来ます」
「かしこまりーー!」
こうして私と円香は一緒に紙に書かれている住所の元まで向かった。そうだ、あのことまだ円香に聞いたことなかったな。せっかくだし今のうちに…
「ねえ円香」
「どうかしたの祷?」
「聞いてなかったんだけどさ、なんで円香はこっちで働きたいって思ったの?」
「えー!それはなんたってお城の中に入れるからに決まってるじゃん!」
「だってだって、お城の中はお金持ちとか貴族しか入れないんだよ?もしこっちに住んでる神様と結ばれたら未来永劫勝ち組でしょ〜〜!!」
「アハハ…まあ、確かにそうかもね」
私は苦笑いをして返した。やっぱりそういうの目的で来てる方って多いのかな?
「ていうか、祷こそなんでわざわざ来たの?イケメンゲットしたいからじゃないの?」
私は顔を横に振って答えた。
「いやいやいや!別にそんなんじゃないよ!」
「じゃあなんでわざわざここ来たの?それに、わざわざ万屋やめてここまでくる必要あったの?」
「別に完全にやめたわけではないんだけど...私は、ただ色々経験してみたいなあ…ってだけ。お金持ちとかそういうんじゃなくて」
「お城の中に入れるのってすっごい貴重らしいからせっかくなら入ってみたいなって思ったのよ。神生は一度きりだものね」
「うーーん…なんだか祷って変わってるね」
「えっそう?私、変かなー?」
もしかして人間のことバレたのかな…神様と人間ってやっぱり思考とか違うからかなぁ...
「うん!めっちゃへん!なんていうか欲がないっていうか、なんだろう…優しい感じするよ」
「そっ、そうかな…欲は結構ある方かもしれないけど」
「それって性欲?」
「ち、ち、ち、違うって!そんなんじゃなくてもっと美味しいもの食べたいとか、フカフカの布団の上で寝たいとか!あーあと、彼氏とか…欲しいかなって…」
最後の方はなんだか自分でも言ってるのが恥ずかしくなり、小声になってしまった。
もしかしたら私の結構欲深い女なのかも…
そんなことを話していると、いよいよ目的の場所へと到達した。
「ひえーーー!すっっごい大きなお家!」
「一体どんなお金持ちの方がいらっしゃるのだろうか」
初めてのお仕事なのにすっごい立派なお家に来てしまった...ていうか周りを見渡しても全部これくらい立派なお家してるなぁ...果たして無事に勤め終わることができるのだろうか…
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