第四十六話 門出
ここで一章は終わりです。最後まで見てくれてありがとうございます!二章は恋愛とかがメインになってくるので楽しみにしていてください。
そんなことを考えて数日が経った頃、姉が私に朗報を知らせてくれた。
「おーーい!おーーい!祷いるか!?」
「どうしたのお姉ちゃん、そんなに慌てちゃって」
「じゃじゃーーん!これ見てこれ!」
そう言ってお姉ちゃんは私に一枚の紙を渡した。
『求む 求人募集!! 城内でお手伝いさんをしてくれる方を探しています!学歴や身分は不問!ただ自分の顔が貴族の住む城内に相応しいと思える自信がある方のみ!衣食住提供』
と、書かれている何やらチラシであった。
「なにこれ?城内の…お手伝いさん募集?」
「そうそう!お手伝いさん募集してるのよ!祷も行ってきちゃいなよ!」
「いや!だ、大丈夫ですよ。遠慮しておきます…」
私はそのチラシをお姉ちゃんに返そうとしたが、グイグイと私の方まで押し返した。
「いいんだって!ウチの仕事は私らに任せて。祷の美貌ならきっと選ばれると思うよ!それに!祷ついこの前、恋してみたいって言ってたじゃん!」
「えぇ…!いやそれは別に…ただ、ちょっと興味あるなあ…ってだけで別に今すぐにしたいとかってわけじゃあ…」
「まあ、何はともあれ行ってみなよ。もしダメだったり嫌なことあったらすぐに戻って来ていいからさ」
「そ、そんなに言うんなら…でもお母さんとお兄ちゃんは?二柱ともなんていうか…」
するとそこへ話を聞いていたお母さんとお兄ちゃんが現れた。
「あっ、二柱とも!聞いてたのもしかして…?」
「ああ。ていうか、そのチラシに最初に気が付いたのって母さんだし」
「ギクッ!ちょっとそれは内緒って言ったでしょ!」
「ええ?別にいいじゃん。てか、なに顔赤くしてんだよ。林檎か?」
どうやら、これはお母さんが私の恋をしたいって言ったことに対してしてくれた計らいなんだろう。
ここまで言うんなら、やってみよっかな。城内でのお手伝いさんか…
「ありがとう、お母さん!すぐに帰っちゃうかもしれないけど、私行ってみるよ!」
「何でも屋の仕事も楽しいけど…私の神生は多分百年くらいで短いだろうしだからいろんなこと経験しておきたいな」
すると、お母さんは私の元に近づいて肩に手をポンと乗せた。
そして私と目を合わせて語りかけた。
「将来のお婿さん、見つかるといいね」
「そうですね…」
苦笑いしかできなかったけど、運良く行けば城内で出会った貴族の方と結ばれることもできるかもしれない。
そうすれば、なんて大変名誉なことなんだろうか。それに、歳の差…それに身分の差…なんだかそれらの言葉は私にロマンチズムのようなものを感じさせた。
「荷造りはこれで完了っと!」
ふーー!やっとこれで終わったー!三年間お世話になったところを離れるのは正直結構寂しい。でも、ダメだったらいつでも帰って来ていいんだ。
別に一生あっちにいるわけでもないし、そもそも審査に受かるかどうかもわからないのだからそこは気楽に行こう。
「荷物持ったかい?」
「うん!持ってるよーー!一番大事なのは香水!ちゃんと持ってるよ」
あー、そういえば懐かしいなぁこの香水…私の人間の臭いを消してくれるんだよなー…
私は香水の入った瓶をギュッと握りしめて、カゴの中へと戻した。
三年間ありがとう!みんな!
「じゃあねみんな〜!行ってくるよーー!」
「かっこいい男、見つけてね〜!」
「早寝早起き朝ごはんは忘れんなよー!」
「アタシらも応援してるからね〜!」
私はある程度進むと、もう後ろを振り向かないでそのまま歩いた。なぜなら目に涙が溢れて来て、それを見られないようにするためである。
こうして、私の新たな物語は幕を開けるのであった。
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