第四十四話 女神様
私が神界に迷い込んだのは、私がまだ十五歳の時であった。あの時はまだ母さんと一緒に寝たりして全然子どもだったけど、あれから三年経って私はもう立派な女神様になった。人間年齢だと十五歳だけど、こっちで年齢を聞かれたときは百盛っとけ、という人間界とは逆の行動をするのである。
ガラ〜ン
店の扉が開き依頼人が店の中へと入ってくる。
「失礼しまーす。用事があるんですけれども〜」
「はーーい!今行きまーーす!!!」
おめかしがちょうど終わるくらいでお客さんが来たので私は表まで急いで出て行った。
「祷でーす!今日は何なさいましたか?」
「あー、すまんの〜。メガネをなくしてしまっての〜」
依頼をしてきたのおじいちゃんはどうやらメガネをどこかへとなくしてしまったらしい。だが私はすぐにメガネを見つけた。
「アハハ。おじいさん、メガネなら今着けてるじゃないですか。ほら、頭のところ触ってみてください」
おじいちゃんは自分の頭のところを触ってみると、本当に眼鏡があった。どうやら自分でメガネを頭のところにあげていたことを忘れてしまっていたらしい。
「認知症かあのじいさん」
「そんなこと言わないの!」
お兄ちゃんとお姉ちゃんは物陰でコソコソとそんなことを言っていた。お兄ちゃんは相変わらずな口調である。
ガラーーン!
「うえーーん!うえーーん!」
「大変大変!祷お姉ちゃん!」
そう言って今度は何柱かの子どもたちが勢いよく、店の中まで入って行った。
「どうしたんだ坊やたち?」
「凧揚げが電柱に引っかかって取れないんだ!電気とか流れてくるかな〜?怖くて触れないよー!」
「それは大変ね!大丈夫よ!私が今すぐに解決しにいくわよ!」
そう言って私はその子らと共に目的の場所まで向かった。
タッタッタッ
「ねえあれだよお姉ちゃん!」
「ウエーーン!!お母ちゃんごめんよー!せっかく買ってくれたのにィーー!!」
正月だからみんなで凧揚げやってた時に、凧が電柱に絡まったって感じかな。
「大丈夫だからもう泣かないの。男の子なんだからもっと強くしてていいのよ」
「ヒック…う、うん。お姉ちゃん」
私はピョンと地面を蹴り上げて上昇した。
そして、電柱に絡まっている凧を掴んで再び地面に着地した。
ピタッ
「よっとー!ほら、もう大丈夫だって言ったでしょ?はいこれ。次はこんな危ないところでやっちゃダメだぞー?」
「うん!ありがとう祷お姉ちゃん!」
「じゃあ次は河川敷に行こうぜ!あそこなら引っかからないで凧揚げれるぜ」
タッタッタッタッ!
そう言って子どもたちは元気に河川敷まで駆けて行った。相変わらずなんで子どもってあんなに元気に満ち満ちているのかしら。見てて本当に私も元気になるよ。
ていうかなんだか私、大人になったみたいだな。たくさんの方から信頼されて、感謝されて、ここに始めて来た時なんてずっと泣いてたのになあ…本当に長い三年間だったよな〜!今振り返ってみると…
まあ、別にこれからも続くんだけどさ。
そう思いながら私は景色でもぷらぷらとみながら、世間話も交えながら家まで帰った。
そして、その家まで帰る途中、誰かが私の元まで駆けてきたのであった。息を切らした少女が、必死になって私の元まで来たのである。
「ハア…!!ハア…!!ハア…!!」
彼女は私の袖を力強く掴んだ。なんだこの力は…尋常じゃない何かを感じる…!そして、彼女は顔を上げた。
「助けて!!お姉ちゃん!!」
大粒の涙を流しながら、彼女は私に助けを求めていたのであった。
「どっ!どうしたの!!??」
「鬼が…鬼が現れたの!!私の村で!!」
「分かった、今すぐに私がそこに向かうよ!案内しておくれハク、私の元に来て」
ハク、この子は私がここに来て間もない頃に仲良くなった龍のことである。
今でも親交は厚く、私が名前を呼べばすぐに森の向こうから駆けつけてくれる。
バサ〜〜 バサ〜〜
突然、龍が街中に現れたものでこの子も周りの神々も驚いている。
「みんな驚かせちゃってごめんね!私、急用あるから誰か店の方に伝えててくれる?」
こうして私はその子を乗せて空へと飛び上がった。
「君の住んでいる村はどっち側にあるんだい?」
「あっち!!北の方!!」
そして私らは一気に北の方向へと飛んでいった。たった今も鬼に村が襲われているそうだ。
この子は村から街まで駆け出してきて、私らの所へと助けを求めたのであった。
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