第四十話 神と鬼
お母さん目線です
「先に言っておくけど、アタシをただの女としてみてもらっちゃあ困るわよ鬼さん」
「グハハハハ!!俺の罠を見破れなかったくせに強がんな。お前は俺が撒いた撒き餌に引っかかった獲物だ」
「だからそれのことを言ってんだよ。アタシはお前みたいな奴にとって食われる魚じゃねえつってんだよ」
アタシは仕事服を脱ぎ捨て、気を集中させた。いつでもかかってこい。もうアタシは準備できてる!
すると、その巨体の鬼は体ほど大きな金棒を地面をえぐれさせながらアタシへと突っ込んできた。
コイツ!見た目以上に結構速い!
「オラよっ!これで潰れちまえ!」
これは避けれないな…!なら神通力を一時的に大量に体へ纏わせて攻撃を凌ぐか…
バッゴォーーン!
(手ごたえありか。でも、潰れてねえなおそらく。今のは受けられたか)
モワモワ〜〜
大きく金棒を振り下ろした影響で、あたりに土煙が待った。そして鬼はどうやらアタシを見失ったようだ。
ザザザ…!!
私はこの好きに鬼の死角へと移動した。
なるべく術を使う寸前まで、力を抑えておきたい。アタシの場所が勘付かれるかもしれない…
「炎式・豪炎熱波の術!」
神通力を炎に変化させて鬼に放った。
ボワァァ!! メラメラメラ…!!
鬼の体は燃え盛っており、全身が火だるまに包まれていた。
もろに食らったわね。
しかし、次の瞬間、炎の中から何事もなかったかのように鬼が出て来たのであった。
ハハッ!全身が少し焦げて黒くなったくらいかよ…火力が足んなかったかしら…
「フーーー…アチィな少し。まさかだけどこれがお前の全力じゃねえよな?」
「はっ!何言ってんだよ。安心しろってまだ全然本気じゃないから」
外皮が硬いのか?ならあれでいくか。そう、アタシが考えていると今度は鬼が術を出してくるようだ。
「じゃあ今度はこの俺から行かせてもらうぜ。そうだな...俺のとっておきの相棒を召還するとするか」
そう言って鬼は何かを召還するのであった。
モォ〜〜〜!!
するとそこに現れたのは牛であった。それはただの牛ではなく、獰猛で恐ろしげな様子をした牛であった。あの鋭い角!それにふっとい脚!あれで突っ込まれたらただじゃ済まなそうね。
「行ってこい、牛鬼。あの女を殺してこい」
「モーーー!!」
そう言って鬼はアタシめがけて突っ込んできた。
「アタシが牛なんかと押し負けるなんて思ってんのかー!?」
アタシは牛と押し合いにあり、自慢の真っ赤っかに変色した角をへし折った。そしてすかさず、牛の顔面に自分の角を突き刺してやった。すると、その牛は気絶し術が解除された。
ブッシャーーー!!
すると、畳み掛けるかのように鬼はアタシを仕留めようと突っ込んできた。
「クッソ!!これは躱せねえ!」
「へへっ!!隙あり!!」
バッゴォーーン!!
アタシは鬼の一撃を頭部に喰らってしまい、意識が朦朧となってしまった。
グラグラ......
なんだか立っているのも難しくなってきてしまった。
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