第三十五話 あの世へ
彼女は久しぶりに外の景色を見れた嬉しさで泣いていた。ずっとあの暗闇の中にいたんだもんな…
「ありがとう…それ以外なんて言ったら…」
「困った時はお互い様ですよ!」
そこで私はあることを思いついて、湖の中へと潜った。
「お姉さん…というか雪菜さんか。少し待っててくださいね」
ザップーーーン!
「なんで私の名前知ってるの...」
彼女は一瞬疑問に思ったが別にいいかと、それ以上深く考えようとはしなかった。そしてしばらくして私は上に戻ってくる。
ブッハーー!
「雪菜さん!見つけて来ました!まあ、見せるのもどうかと思ったんですけど…」
「私の遺骸ですね…もう骨だけになってますけど…」
「私、雪菜さんが安心してあの世に行けるように、あなたと旦那さんの遺骸を一緒のお墓に埋葬しますよ!!立派なお墓にしておきますね!!」
「ええっ!ほ、本当に…ありがとう…!!」
そう言って雪菜さんは私に抱きついて来た。生きている時に一緒になれなかったけど、死後にこうやって同じ墓に入れてあげることによって雪菜さんも安心してあの世へと旅立てるだろう。
「ありがとう…何から何まで感謝でしかないわ…」
クンクン
すると、雪菜さんは自分の鼻に何か違和感を覚えたようであった。
「もしかしてあなたって人間さん?」
「ええっ!?」
そっか今もう夜だし香水の効果が薄くなってきたのか!それに今水の中に潜ったから匂いが消えちゃったのかな?
「フフフ…いいのよそんなに驚かなくても。そっか、あなたは人間さんなんだね。よかったよ。これで旦那のことも浮かばれる気がする」
そう言って雪菜さんは胸元から何かを取り出し、私の手の中に収めてくれた。それは何と二つの指輪であった...
「これ、私と旦那がつける予定だった結婚指輪よ。あなた、それと将来結ばれる方に付けてあげて」
「ええ!?そんな大事な物いいですよ!雪菜さんが持っててください!」
「いいのよ。これは現物。どうせあの世には持っていけないわ。だからあなたに持っていて欲しいの」
「そ、そうですか…なら、大切に持たさせていただきます…」
「そういえばあなた、名前はなんていうんだい?」
「私の名前は祷、浅田祷です!」
「祷さんね。覚えておくよ。私はこの名前を絶対に一日たりとも忘れたりはしないよそれと街のみんなに伝えてくれる?迷惑かけてごめんって。それじゃあね!バイバイ!!」
そう言って、雪菜さんは光の粒となって消えていった。よかった。無事にあの世に行くことができたみたいで…
すると、小屋から神様が続々と出てきて私の元まで駆けよって来た。
「面白かった!」
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