第三十二話 すすり泣く女性
目が覚めると私は見知らぬ暗闇の中に居た。
ここは…本当にあの悪霊のお腹の中なの?なんだかとてもそうには思えない。空間が広がってる...
周りをキョロキョロと見渡しても真っ暗であった。しかし、どこからか女性のすすり泣く声が聞こえて来たのであった。
なんだろうと思った私は、焔のことを松明の代わりにして声の聞こえる方まで歩いていった。
トーーン... トーーン... トーーン...
なんだか光の差さない洞窟の中でも歩いているみたいに足音が反響する。
ヒック… ヒック… ・・・
シャックリをしながら泣いている正体は若い女性であった。そして、膝の上に何かを握りしめているのでそれを見てみると…
い!?遺体……!!それも結構状態がいい…ちゃんと服まで着せているし…
私は勇気を振り絞って、泣いているお姉さんに事情を伺ってみることにした。
ヒック... ヒック... ・・・
「あの、お姉さん…どうなさったんですか?その手に握りしめている方は…」
ヒック... ヒック…...
するとお姉さんは次第に泣き止み、顔をあげた。
「あっ、すみません…!もしろよしければ、事情を教えていただけませんか?」
「この方は…私の旦那になるはずだったのに…!!うわあああん!!!」
そう言って再び彼女は大泣きしてしまった。何となくどういう状況かは分かったかもしれないけど、これだけじゃあどう彼女に接していいのか分からない。
でも流石にこの方にもう一度、多分思い出したくないであろう事情を聞くのは申し訳なかったので何かいい案はないか模索していた。
そしてその時、私はお兄ちゃんがあることを言っていたことを思い出した。
神通力は感情由来だから、相手の感情を読むことだって出来るってそう言えば言ってた!でも、よりにもよって彼女の心の中に勝手に入っていくのってなんだか失礼な気がしてきたな...
いやでもそんなことも言ってられない...お母さんとお兄ちゃんが仕事に私情はうんたらって言ってたもん!それに、早く彼女をここから解放してあげなきゃ...
そこで私は自分と彼女がもしかしたら同じような境遇にいるのかもしれないと思った。彼女の腕の中にある遺体は、おそらく彼女が結婚を誓った方なのだろう。
でもそれが叶わない形となってしまったといった感じなのかな。私はここで、彼女の今の気持ちを理解することに注力した。
自分にもこういう時があった。その時の自分だと考えればいいんだ。そうしてしばらく、気を集中させると突然として頭の中に記憶が流れ込んできた。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある★★★★★から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
色々なアニメや漫画の影響を受けているので既視感があるかもしれませんが、そこも含めて楽しんでみてください!




