第三十話 不気味な姿
私は小屋の外に出て、彼らは小屋の中で私の勇姿を見届けるのであった。
太陽も沈みだし、空がオレンジ色になり始める。大丈夫だ。私は一柱ぼっちじゃない。ここから離れてるけど、家族が見守っていてくれている。
それに、今はこの子たちもいる。焔、氷雨、鳴鳴…私と一緒に戦ってくれ。そう心で言って弓を握ると、三式神ともポンっと飛び出して来た。
「呼んだーー?お母さん」
「ええ。これから少し戦うことになると思うけど、力を貸しておくれ」
「いいよーー!お母さん!」
「どうぞ何なりと」
「童が成敗してくれるわ」
三式神に元気付けられていると、いよいよ本当に日が暮れていき辺りが暗くなった。
すると、さっきまで感じていなかった神通力に反応が出始めた。さっきまでは澄んでいた空気に少し重みのようなものを感じる...流石は神様の幽霊といった感じだね。死んでしまっても、力は健在って訳か...
「とうとう出たか」
さっき話を聞いたところ、どうやらこの湖に現れる悪霊の正体は神様ということである。人間の世界で言ったら人間の悪霊だけど、それとこれは比べ物にならない。相手は死んでも神様なんだから油断してるとこっちも幽霊になりかねない。
トプ…トプ… バッサーーーン!!
すると、何やら全身ドロドロのヘドロのような姿を現した。全身を泥や藻と化で覆っていて、いかにも湖の化け物って感じだ。
何コイツ…!!さっき聞いた話よりも実物を見るとやっぱり化け物…!こんなやつが悪霊なのか。確かにこんな気味が悪い奴が現れるんなら、お昼にだって誰も湖に来たくなくなるわね...
コイツのいいところは近づかない限りは襲って来ないらしい。でもコイツに近づこうとすると、追い回してくるとか。でも、今まで誰もこの化け物に殺されたり、危害を加えられたことはないそうだ。
ちなみにだが、幽霊を見えるようになったのも、神通力による身体機能の強化によるもので、人間にはない第六感の霊感が発動しているからだという。
ずっとここに縛られた状態では、この地域に住んでいる神様...それに何と言っても悪霊と化してしまった神様自身が一番つらいだろうな...一刻も早くこの悪霊をあの世へと送らなくては…
私は早速、覚えたての技である氷結を利用して湖の表面を凍結させて足場を作り、悪霊の元へと向かうのであった。
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