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第三話 正義の味方

本作を見つけてくれてありがとうございます!


後書きの1番下に話の要約を書いておくので、もしエピソードが分かりずらかったらそこをご参照ください!

「ハア......!!ハア......!!ハア......!!ハア......!!・・・」

運動なんてめっぽうしてこなかったせいで、全速力で走った結果息が荒々しくなってしまった。自分はこんなに体力も精神力も衰えていただなんて...なんて弱い存在なのかしら...


私は建物と建物の隙間に身を潜ませて、さっきの男たちをやり過ごそうとした。

これでもう見つかることはないと思うけど...でもこれから、どうやってこの世界で生きていけばいいんだろう?これだったらまだあっちの方がマシだったよ...


私は一時の判断でしてしまったことを後悔しながらも、流石にもう私を見失っていて大丈夫だろうと思い、隙間から少し顔を出して外を覗いてみるが...

なんと、さっきの奴らは私を見失うどころか、どんどんと私の隠れている場所に近づいて来るのであった。


「うっそ!!なんで私の場所が分かるのよ!!」

クンッ クンッ クンッ

遠くからでも私の場所が大体分かっているみたいだった。何よそれ!まるで犬じゃないの!!

男たちはフラフラと千鳥足で私の元までやって来た。


上がった息をする音でさえバレてしまうと思った私は、口を手で押さえて息すらせずにその場を離れた。

早くここから逃げなきゃ!アイツらに捕まってしまうわ!私は狭い路地裏を走って向こう側まで逃げようとする。


しかし、路地裏を駆け抜ける足音でさえ聞き逃さない彼らに気づかれてしまい、二人が入り口と出口を塞いでしまった......!!


私は袋のネズミとなってしまい、抵抗することなんてむなしく男二人に捕まってしまった。

「ククククク!つーかまえた!人間の分際で俺たちから逃げられるとでも思っていたのか?ヒック」


「…………」

まるで、あの日と同じだ。私は恐怖から何もできなくなってしまっていた。手足を動かすことはもちろん、声を出すことすらもできなくなってしまっていた。


私はただ目を大きく開けて、これから私にされるであろう行為をただ眺めていることしかできないのだと悟った。


男は私の首に手を当てて、生殺与奪の権は自分らが持っているんだとまるで脅されているみたいであった。そして、男は息を荒げて私の上着を破くのであった。

ビリビリビリィィィーーーーーーー!!!


「おーー!こりゃあ、旨そうな人間だな!人間がここに迷い込んでくるなんて数十年ぶりだな」

「オイラと兄貴は人間を見ると、つい興奮しちまうんだよなぁ…こんなにうまそうな奴を見るとなおさらだ!!」


「やめてーーー!!本当辞めてください!!」

私はこの男に下着の上から体を撫でられるのであった。負の感情のすべてが一斉に込み上げてきて今にも私の心は完全に壊れようと悲鳴を上げていたのであった...


怖い......!怖いよ!!誰か助けて!!お母さん、お父さん!誰か......

私はそう心の中で藁にもすがる思いで神様にお祈りをささげた。神様なんているわけない...だがしかし、その思いはいい意味で裏切られるのであった。


シュン!    シュン!

突如として何者かが私たちの建物の頭上に現れたのであった。まるで忍者かのように物音を一切立てずに現れたのであった...


「もう大丈夫だぜ人間、俺たちが助けに来た」

「あんたたちみたいな外道は懲らしめてあげますわ!私のお兄ちゃんがね!」

ツッコミとボケのようにして登場した彼と彼女であるが、果たしてこんな大人相手に勝てるのだろうか...


「なんだこのガキどもは!?お前もこの雌で遊びてえのか?」

「さっさとここから消えな。今からコイツで遊ぶんだからよ」


だがしかし、男たちは彼らの着ている服装を見て、少し怖気付いたように見える。

「ゲッ...どこのどいつだと思ってよく見たら、こいつらが着ている服は万屋よろずやの服ですぜ?兄貴!もしかしたらコイツらオイラたちよりも強いんでねぇか?」

「へっ、ビビってんじゃねえ!どうせこいつら若造だろ!大人の怖さを教えてやるよ!」


こうして私の窮地に訪れた二人は一体...それと万屋って一体何なのかしら...それでも確信できることは一つある。彼らは私の為に戦ってくれる正義の味方であるということ!!


私の人生、今までにいいことなんて一切なくて辛いことの連続で神様にお祈りしても意味なんかない...いやなんだったら神様自体が、人間が作り出した偶像であるのかとすら思ってしまっていた。


だが本当に本当に私が窮地に陥った今、やっと天に私のお祈りが通じたのだと...そして神様は実在するのだと確信することができたのであった。

最後まで読んでくれてありがとうございます!

ログインしてなくてもコメントを打てるようにしてあるので、「ここが面白かった」、「ここを改良して欲しい」など何でも思ったことを書いてもらって構いません!

また、「いいね」や「ブックマーク」をしてくれると創作の励みになるので、少しでも協力してあげたいと思ったら是非よろしくお願いします!

もうストーリーは組んであるので、頑張って今年中に完結できるように頑張ります!


色々なアニメや漫画の影響を受けているので既視感があるかもしれませんが、そこも含めて楽しんでみてください!


※この話の要約

男2人に服を剥ぎ取られて今にもレイプされようかとしていた祷は、「助けて」と心の底から神様にお祈りをするのであった。すると、祈りが通じたのか彼女の目の前に正義のヒーローが現れたのである。

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