第二十九話 初めての依頼
「ねえねえお母さん、私そろそろ依頼の方の仕事やってもいいかな?ずっと品出しばっかりだったから飽きてきちゃったよ!」
お母さんは愛用のキセルを吹かしながら答えた。
「フ〜〜〜。まあ、祷もだいぶ成長して来たしそろそろ新しい仕事やる時だと思ってた頃だよ」
「一ついい感じの仕事、取っておいたからそれ祷にこなしてもらうとするか」
「わーーい!わーーい!頑張るよ私!」
そう言ってお母さんは私に集合場所が載った紙だけを渡してきた。
「仕事の内容はあえてここには書いてない。場所だけ書いてあるから、行ってからのお楽しみ」
湖…か。集合場所は。
「じゃあねお母さん、私行ってくるよ!後、お兄ちゃんとお姉ちゃんにも言っておいてね」
そう言って私はるんるんスキップで集合場所へと向かった。湖の管理人さんからの仕事の依頼であった。
なんだろう…ネッシーとか?いやあそんなわけないかてへぺろ。初めての仕事の依頼だからめっちゃ楽しみだなー。
そしてしばらく歩いていくと目的の湖に辿り着いた。湖の近くには一つの小屋があり、中を覗くと管理人さんのような方がいたのでノックして入ってみる。
コンコンコンッ
「失礼します…」
中には数名居て誰だこの子っていう感じの表情であったが、私の服を見てすぐに納得した。
「ありゃこれはどなたかと思ったら万屋さんの方じゃないですか。見ない顔でしたのでつい気づきませんでした。新人さんですか?」
私はこの方々が店のことを知ってるんだと思ってびっくりした。やばい!私の素性バレるとかあるかな…ちゃんと香水かけて来たし、匂いでバレるなんてことはまずないか...
私は疑われないようにそれっぽいことを言ってその場を凌いだ。
「アハハ…弟子入りさせてもらって咲凜さんの所に」
「まあそれは大変立派だなあ。まだこんなにも若いのに偉いねぇ」
私は中に入って椅子に座り、出してもらったお茶を飲んだ。これがなんとも言えない苦さで若者と年配とのギャップを感じた。
「苦げぇ...」
小声でそう漏らしてしまった程...
「ところで今回はどのようなご用ですか?」
「それはズバリ、この湖に住む”悪霊”を祓っていただきたいのです」
「あっ、悪霊……!!??」
私は思わず声に出してしまった。なんとも弱そうなところを見せてしまってめっちゃ恥ずかしい…
「アハハ…!なんでもないですよ…どうぞお話を進めてください」
「夜になるとこの湖からその悪霊が姿を現すんですよ。まあ、悪霊と言っても特に悪事を働くわけではなくただ単に不気味がって誰もこの湖に来なくなってしまったんです」
「以前はこの湖は釣りや水泳などで幼い子からお年寄りまで楽しく遊ぶことができていたんですが、それっきり誰も来なくなってしまって…」
「警察の方に退治を依頼したことは何度かあるんですけど、その度に気味が悪いだけで実害がないのなら退治はしないと言ってきたんです…まったく!事件が起こってしまってからでは遅いというのに...」
そして、おじいさんは泣きながら誠心誠意私にお願いをしてきた。
「お願いです!あの湖にいる悪霊をなんとかして下さい!この湖は豊かな生態系や綺麗な水質があり、幼い時から儂らが遊んでいた場所なんです。そこがまるで廃墟と化してしまうのはいたたまれないのです…」
それを聞いて私はやる気が出て来た。本当は幽霊が苦手で、悪霊って聞いた時にもっとやばいやつが出て来たと思ったけど、ここまで来たらやるしかない!
私は強くおじいさんの手を握り返した。
「大丈夫ですよ!おじいさん!そのためにこの私が来たのですから」
そして、しばらくここで作戦を練っていると次第に日が沈んでいきいよいよその悪霊が姿を現す時になった…果たしてその姿とは一体...
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