第二十六話 神器
そう言ってお兄ちゃんは私を家の地下室へと連れて行くのであった。
「ねえ、お兄ちゃん?地下に何があるの?」
「さあな。見ればすぐに分かっぞ」
ギーーーー
そして古めかしい扉がゆっくりと開くと、中から何やら圧迫感を感じる。
「この感じは...神通力!?」
「正解。さあ、中に入って見てよ。ビックリするだろうから」
「お邪魔します...」
私はそう小声で言って中に入ると、ここがどこなのかを一瞬で理解できた。
「うわーー!すっごいたくさん武器がある!!地下室って武器庫だったんだーー!」
「まあ、半分正解だな。ここは武器庫でもただの武器をしまっているわけじゃねえ。ただの武器は上の方に置いてる。なんでだか分るか?」
私はこの武器を眺めてあることに気がついた。さっきこの部屋の中に入ってきたときに、神通力が漏れ出て来たけどそれはすべてこの武器から溢れている。ていうことは...!!
「ここにある武器の一つ一つから力が滲み出ているように感じる...ていうことはもしかして、神の力を宿した特殊な武器!!」
「そうだ!それであってるぞ、祷。ここにある武器はただの武器じゃねえ。一つ一つが神の力をそして中には神術をも宿している物がある。こいつらは神器と言って神々が戦闘をするときに扱う武器で、普段は封印して地下室にしまってんだ」
なんだかちょっと怖く感じてきちゃった...確かにこの、血がついて錆びついている大斧!なんだか禍々しさすら感じてくるわ...確かにこんな武器持って戦ったら相手も一ひねりできそうね...
「まあ、扱い方を間違えなければ便利なもんだ。だからそこまで怖がらなくていい。祷は今はまだ神術がうまく扱えない。なら、神器を使って神術を扱ってみればいいさ。今のお前でも神器は扱える」
「まあ、大量にあるしそこまで需要が多いって訳でもないからどれか一つ持って行っていいぞ」
「あっ、ありがとう、お兄ちゃん...!」
私は武器庫をとりあえず一周してみることにした。
ウーーーン...何かいい感じの武器はないかな?無難に刀とか!いやでも私、剣道苦手だったしなー...それに手の筋肉が破裂しそう...
この槍、めっちゃ先っぽに血がついてて怖いな...どうせこれから先一緒ならずっと使っていたい奴ないかな?そう思って歩いていると、一つ私の目に留まるものがあった。
「あっ、これがいい!!」
私はそれを手に取ってみると、ちゃんと神器と言うだけあって神通力が宿っているのを感じる。
ズッシリとしていて重たい。
「へーー、弓にするんだ?無難に太刀とかにすると思ってたよ」
「えへへ...!私、剣道苦手で...でも!弓道めっちゃ好きなんですよ!それと、これ血とか付いてないし、形が可愛いからこれにします!」
こうして私はこの神器を自分の相方にすることに決めた!!
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