第十二話 神々の世界
最初、神界に来た時はパニックになってて景色とかよく見れてなかったから、こうして堂々と街中を歩けるのがなんだか新鮮...
シュシュポポ シュシュポポ
ものすごい音が鳴り響き私は思わず振り返る。するとそれは、いかにも古めかしい蒸気機関車であった。
「蒸気機関車!こっちの世界でもあるんですねえ。でも、電車とか新幹線とかはないですけど...」
「ハハハ、そうだよね。こっちに迷い込んだ子はみんな言うけど、この世界より多分、人間の世界の方が圧倒的に文明が栄えてるよ」
「こっちなんて人間界で言ったら明治とか大正とかそのレベルでしょ?」
「ええ。まあ、電化製品とかほぼないですしね...もっと便利にしようって思ったりしないんですかね?例えば、スマホとか新幹線とか...あった方が生活しやすいと思いますけど...」
「それはそうさ。でもそれは人間の話なんだよ。だって私たちは神なんだから、わざわざ文明を発達させなくても余裕で人間世界の数千年先の文明よりも発達しているのさ」
「た、たしかに...よく考えたら神様全員が超能力者だからわざわざ科学技術を進歩させる必要があまりないのか...」
人間である私、一生神様に追いつけなくて少し残念...
そして視界にだんだんと、巨大な城と城壁が見えてきた。
「うわーー...なんですかあの大きな城は...一体どんな神様が...」
「あの城は神京城って言って、万物の始祖である父神様と母神様が住んでいるんだ。それと城下町にはその他のお偉い様が住んでいるのよ。壁より向こう側は貴族が住んでるってことよ」
万物の始祖...なんだか一気にスケールが大きくなったなあ...こんな一応神様ですみたいな私ってなんてちっぽけなんだろう。いやでもそんなこと気にしない!自分は自分の身の丈に合って生活ができればいいの!私は自分にそう言って聞かせた。
「しばらく歩いたねえ。もうそろそろ街を抜けて森まで来ると思うよ」
そうだ!景色に見とれて忘れかけてたけど、そういえば私たち今、香水の原料の草を採りに向かっているんだった。
「さ、この森を奥に進んでいけばおそらく生えていると思うよ」
「ゲッ!この森は...」
どうらや目的の場所に到着したが、この森は...
「どうしたんだ?何かしたのか?」
「い、いやー...私、こっちに迷い込んだ時にこの森で目が覚めたんですよねー...なんていうか今日は初日の振り返りみたいだなあって」
「アハッハー!そうかそうか!最初にここに来た時よりも色々見れて楽しいだろ?じゃ、この森の中に入っていくぞー!」
「はい!お願いします!」
こうして私はお姉ちゃんの後に続いて森の中へと入っていくのであった。
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