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3 おとまり

カレンはすぐ寝てしまった。

ついさっきまで知らなかった人を家に泊めているというのに、この人は危機感など全く持たないのであろうか。

恭平は寝る前のカレンから

「好きなタイミングで使っちゃって〜」

と言われていたシャワーを借りようと腰を上げた。

女の人の部屋に入るのにも慣れていないのにそこからシャワーなんて、と考えつつも恭平はついさっきカレンが話してくれたことについて思い出した。

どうやらあのガシャを置いたのはカレンらしい。

その理由を聞くとカレンはいつも通りの口調で答えた。

「なんでって、そりゃあプイキュアのグッズいっぱい集めるじゃん?そうしたらどうやっても自分の推し以外のもいっぱいダブるじゃん?そーいうのを誰かに譲れるようなの作りたくってぇ。んで思いついたのがガシャガシャってわけぇ。」

いや、それならガシャじゃなくてもいいじゃないか、そう恭平がツッコむと、

「だって、おもろそうでしょ?実際君も引いてたしねぇ〜」

と、そう言った。これについては恭平は深く考えることをやめた。どうやらカレンもそう深い意味があってそこにガシャを置いたわけではない、そう解釈した。

そんなこんなを考えているうちに恭平はシャワーを浴び終え、カレンが用意してくれたゆったりとした黒色のパーカーに身を包んだ。

着てみると意外とサイズが大きく、恭平の腰回りを包むほどであった。

服から女の子特有のいい匂いがしてくるな、そう感じながら部屋に戻るとカレンが目を覚まし、スマホをいじっていた。

「あ、ごめん。物音たてすぎちゃった?」

申し訳なさそうに恭平は手を合わせながら話した。

「いや、全然気にしないで〜。なんかふといい予感がしただけ…ってか、恭平君、めっちゃかわいいじゃん!!!!」

いきなり大きな声を出したカレンは、そのままの勢いで恭平に迫っていた。

「いやぁ〜やっぱり私の目に狂いはなかったなぁ〜!てかほんとに君男の子?髪おろすとこうも印象が変わるもんなんだねぇ〜!もう感激だよぉ」

恭平がうろたえていると、カレンが興奮冷めやらぬ、というように恭平の髪をわしゃわしゃとなでながら続けた。

「いや〜さいっこうだよ恭平くぅん〜!あ、そうだ今日はもう遅いけど明日にでもプイキュアのコスプレでもさせよう!ねぇ、いいよねぇ、いいよねぇ!?」

やっぱりこの人はどこかおかしい、そう恭平は改めて感じた、そんな深夜1時であった。


その後、興奮したカレンをなだめつつ、少し話をしてから恭平らは床についた。

カレンが布団に入ってこようとしたけど、さすがにそれはだめだということで別の布団を用意してもらった。

恭平は今日起こった出来事を整理させつつ、そのまますやすやと寝てしまった。

そういえばカレンがここになぜ住んでいるのか、まだ聞いていなかったな。明日、聞けるかな。


     [佐野恭平の1日整理脳内日記]

今日は最悪とも最高ともとれる、久しぶりに刺激の強い1日だったな。というか、流れで泊まってしまったけどカレンには迷惑かけていないだろうか。

本人は特に何も気にしていないような素振りだったけど、何しろ裏が読めない人だからなぁ。

まぁ明日になれば家に帰るんだし、1日くらいはこういう体験もいいか。

しかし今日は1日疲れたな。悪霊でもいるんじゃないかって感じだな。

おやすみ。

こんにちは。新生茶んです。今のところシリアス要素ないですね。構想は練っているので、楽しみにしてくださる方がいれば私も嬉しい限りです。

この作品に対しての批評、指摘、コメント等大歓迎です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた次回。

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