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10 寝覚め

恭平はいつもより早く起きた。いつもはそんなことはないのだが何故か今日はアラームより先に目が覚めてしまった。

時計をちら、と見る。時刻はまだ4時半だ。

「う…ん。よっこいしょぉ」

そんな声を出しながら恭平はベッドから起き上がった。そしてその動きからすぐにゲームの電源をつける。

「この時間起きてるフレいないだろうし…とりま見てみるか…」

そうつぶやきながらスマホを手に取り通知を確認してみると、そこには予想していなかった通知があった。

「カレン…?」

それはカレンからのメッセージであった。届いた時刻は2時を指している。

「なんだぁ…?」そう言いながら恭平は内容を確認する。そこにはまたまた予想していなかったことが書かれていた。

「恭平君、ちょっと話したいことがあるからさぁ、今日の10時くらいに私の家に来てくれない〜?無理ならまた別の日でぇ〜」

読み終えた恭平はふーっ、とため息をつきながらこう返信した。

「わかった、場所わからんかもだから住所教えて」

そう返すと、1分も経たないうちに返信が返ってきた。

こいつ、まだ起きてるのか。恭平はその返信をすぐに見た。

「はい、住所。あとこの道から入ってねぇ〜」

そのメッセージにはマップの写真に矢印が示されたものが添えられていた。

それを見た恭平は短くこう返した。

「了解」と。


カレンの家へはいつもの服装で行った。変に気配りする相手ではない、そう思ったからだ。

「はぁ〜。いい天気だなぁ〜。」

夏の朝は思ったより風が心地よい。しかし5分自転車をこいだところでその考えを改めた。

「あっついなぁ…なんか飲み物買ってこ」

そう言うと、恭平は近くの自販機を探したが見つからない。そういえば最近少し都会っぽいところに遊びに行ったから忘れてたが、ここはド田舎だった。

15分ぐらい経っただろうか。恭平はあの日の山の入口に立っていた。電波は飛んでいないが幸い写真だけは見れる。

「さてと…どっから入ったらいいんだっけ?」

「こっちだよぉ〜」

不意に、聞き馴染みのある声が聞こえた。

「急に呼び出してごめんねぇ〜」

そこには、カレンが立っていた。


「いやぁ、遠かったでしょぉ。暑いのにごめんねぇ」

「まあ遠いっちゃ遠かったけど、」

「こっからあと2,3分で着くからぁ。ちょっとだけ耐えてねぇ」

「あっはい。ところで話したいことって何?」

「おっ、それ気になるぅ?」ムカつく声だ。

「いや、気になるに決まってんじゃん」

「まぁ、そう焦んないでぇ。ちょっとおしゃべりしようよぉ。美空ちゃんのこととかぁ」

「なんでそこで美空の名前が出んだよ」

「えぇ〜?例えばだよぉ。何の話でもいいよぉ」

「そんなん言われても…」

「あっ、じゃあ恭平君は最近どこに出かけたぁ?」

「いや急だな」

「いやぁ、なんか知りたくなっちゃったなぁって」

「まぁでも…カレンとイオン行ったのと…あとはこの辺の山散策してたぐらいだな」

「なんかおじいちゃんみたいなことしてんねぇ」

「うっせ」少し強く言った。

「それでもう1個質問なんだけどぉ…ぶっちゃけこの山にいつから、何回くらい来てるのぉ?」

「う〜ん。ここに来るようになったのは中学2,3年くらいかなぁ。回数は…ごめん、数えてないかも。」

「おっけおっけぇ。じゃあ、最近何回くらい来たのぉ?」

「最近は…それこそカレンとあった日を合わせて3,4回ぐらいかな?」

「へぇ〜。だいぶ来てんだねぇ」

「まぁこの辺なんもないからな」

「あっ、ついたついたぁ」

そう言うとカレンは走り出した。その走り出した先にあるのはあのガチャガチャだった。

「これねぇ、私が管理してるんだぁ。あ、それはもう話したっけぇ?」

「いや、初めて聞いた。どーりでぷいきゅあのグッズが入ってたわけか」

「それでねぇ、このおっきな木あるじゃん?」

「あるなぁ」恭平は気だるそうに返す。

「この木がなんか少し厄介でさぁ、私がここの管理を任されてる理由でもあるんだけどねぇ、」

「その木がどうかしたのか?もったいぶらずに早く言えよ」恭平は少し語気を強くした。

「もぉ〜、恭平君はせっかちだなぁ。じゃあ単刀直入に言うとね、その木には何かのパワーがあるんだぁ。」

「パワー?」

「そ、パワー。それを研究するのが私の仕事の1つでもあるんだぁ。」

研究職か。人は見かけによらないな、と思った。

「それでねぇ、最近わかったことなんだけどぉ、そのパワーによってたまーにガチャの景品が私の入れてないものになるんだぁ。具体的に言うと霊気の宿ったキーホルダーとかさぁ。」

「へぇ〜。でもそれが俺になんの関係があんだよ?」

「いやさぁ、私実は霊気とかも感じれるんだぁ、ハイスペックでしょ。」

「だから何が言いた…」その言葉を遮るようにカレンは話す。

「ごめんね。」

そう言うとものすごい速さでカレンは近づいていて、気づいたころには手に刃物のようなものを持っていた。

俺の体は真っ二つに割れた。


なんで、どうして。どうして俺がこんな目に。俺が何をしたって言うんだ。なんとかして話すことを試みたが傷が深い、コヒューコヒューという息切れしか出せない。

「あれぇ?まだ生きてるじゃぁん?」

そう言ってあいつは死にかけの俺に近づいてくる。

やめろ、来るな。そう言葉を発そうとしたがやはり声が出ない。

「これで死ぬかなぁ?」

そうつぶやくカレンの顔は悪魔のような、天使のような笑顔で満ち溢れていた。

あぁ、死んだ。そう思った。

次の瞬間、今度こそ俺の体はバラバラになった。

こんにちは。新生茶んです。

文字数をもう少し増やしたい。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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