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ソラリスシリーズ

ジェイポップ

作者: 上別府由樹

「てめぇらジェイポップアーティストなら下手くそなラップなんか織り交ぜなくてストレートに歌えや!」


 武道館が凍りついた。


 人気ジェイポップアーティスト【ピンクパンサー】が、人気曲【ピクシー】を歌っていたところだった。

「え、えーと、今のは?」ピンクパンサーの一人が聞いた。


「あと、ピクシーピクシーピクシーピクシーって歌詞思いつかなかったのか!?」

 今度もどこからか大音量でクレームがくる。メンバーは武道館の会場の人だと思った。

「スタッフ! 文句あるなら降りてこい!」

 ボーカルの人が怒ってマイクで吐いた!

 会場はざわざわ。


『えー、こちら武道館のスタッフルームです。先程からのクレームは私共ではありません。事前の打ち合わせ通り、こちらのマイクはオフになっております。原因については詳細不明でございます。皆様にお詫び申し上げます』


 では一体誰が?

 そう。これは誰かの【神通力】! 神通力は実は人類史上多く存在している。

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