第2話 「惹かれつつある想い」
「やっぱり?そうだよな~でも、最初だから仕方無いよ!」
しばらく、斉木さんのかわいさを見ておきたかったが、現在進行系で、学活が行われている、俺自身の欲望は押し殺して、少しだけフォローを入れてみると、少し笑顔が戻りこちらを向いてありがとうと、言うように軽くお辞儀をしてくれた。
そうこうしていると、自己紹介も犀川先生の話しも終わり、中学生最初の学活が終わり家へ下校する事になった。他のクラスメイトは、仲の良い人達と一緒に帰るなどしているが、俺は同じ小学校の奴でさえ仲の良い奴は居ないので、1人で帰ることになった。
家に帰ってから好きなテレビゲームをいているが集中できず、ずっと頭から離れないものがある。それは、隣の席の斉木さんの赤く染まった顔だ。凄くかわいかったし、その後のリアクションも自己紹介の前後でかなりのギャップだった。
俺ってこんなに人の表情とかが頭から離れなくなったことあったっけ? いや、こんなこと初めてだ。自分で言うのはなんだが、俺は人の表情や感情には無関心でどう思われようとお構いなしって感じだった筈だ。それなのに、なんでこんなにも頭から離れないんだろうと不思議に思う。明日は、ちょっと斉木さんに話し掛けてみようかな。
そんなことを考えていると、リビングから、ご飯できたよ~と、お母さんが声を掛けてきた。俺が、ゲームをしている間に夜ご飯ができたようなのでリビングに向かう。
「入学式、緊張せずにできた?」
リビングに着くと、直ぐに笑顔のお母さんが声を掛けてきた。正直、入学式なんて比じゃないくらい初めての学活の方が緊張していたのだが、そんなことをバカ正直に言ったら笑われるのは目に見えて分かっている。
「うん!緊張せずにいけたよ?」
「そうなの?その割には、笑ってるし緊張したんだね」
若干濁しながら答えると、なんでも俺のことは全てお見通しのお母さんには緊張したことがバレていた。親というのは不思議だ。子供が隠していることを見透かしてくる。
「今日は、ゲームは程々にして明日、遅れないように学校行くのよ」
「最初から遅刻なんてみっともないからね」
見透かされたことが嫌で、黙ってご飯を食べていると、お母さんが声を掛けてきたので、軽く頷くだけしてご飯を食べ続けた。食べ終わったので直ぐに自分の部屋へ戻りゲームの続きをしようとするが中々、集中できず仕方なく風呂に入り寝ることにした。
翌朝、起きて直ぐ軽く朝食を摂り汽車通の為、最寄り駅へ向かう。駅に着くともう既に、他クラスの生徒や先輩方が汽車を待っている。そんな中、甲高いブレーキ音を出し千津駅行きの汽車が到着する。みんなと一緒に汽車へ乗り、千津駅へ向かう。
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