悪事
「・・・・・・しかし、どうしたものか」
主への捧げものであったギルドとやらも自滅してしまいこの始末。
我ながら情けない失態に目を覆いたくなってしまうが、どうすればいいのやら。
こいつらを統括する冒険者ギルドとやらも先程の爆発で吹き飛んでおり、街の様相もガラクタ同然。人が生活するのに必要な物が多く失われており、早々にこの街は魔物達に蹂躙されて消え去るのだろう・・・・が。
「・・・・・・ならばこそ逆転の目もあるか」
そもそも古いギルドを主にお渡しするのも恥ずかしい話。
人の目をはばかる為の偽装といえど悪名のしみついたボロを纏うなどあって良いものか?
「流石にそれはありえない」
それに奴等を利用するならば悪党として討伐した事にすれば良い話。そこそこに優秀な人物に関しては既にレギオンが取り込み済みであり、手を掛けたのは私であり、冒険者ギルドが確認できる死亡理由についても結局のところ名前があがるのは避けられない。
「ならば逆に奴等を悪にしたてて討伐した事にすれば良いだけか・・・・となれば動くなら今」
街が神々の剣の攻撃によって半壊した今だからこそ取れる方策もあろうかと、龍牙にてゲートを開き、レギオン達を呼び出した後、命令を下す。
「街の指導者及び上位の者達を殺してなり替われ」
「・・・・・畏まりました」
レギオン達も一瞬の停滞が見られたが、己が失態を挽回できる機会だと理解したのか、大慌てでギルドを飛び出した。
「シロ様が目覚める頃には良い報告ができれば良いが」
忙しい一日になるなと息を吐いて仕事へと向かう。
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