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自由気ままに生きてみる  作者: 紅龍
ギルドの利用方法?
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変化

「さてさてどうしたもんか」

高難易度の依頼も片づけてしまい、これ以上この街にこだわる理由も無いので、そろそろ街を変えようかと思って悩んでいるのだがどうしたものか。

そもそも、素直にどう行けばエルフの国につきますかとクロに聞けばいいだけなのだが、さすがにそれは人望を無くしそうで怖い。

ならばとレギオンに聞いてもそれはそれ。何も考えてなさそうな紅葉に聞くのがベストだろうけども知っている筈も無いのでお手上げ状態。

「・・・・・・・はぁ」

八方ふさがりとはまさにこの事かと溜息をついていると、何故だか知らないがクロがこちらへと距離を詰めて言い放った。

「遅くなり申し訳ございません。シロ様のご不満当然の事と存じますが、ご安心下さい。今しがた準備万端整ったとの報告を受け取りましたので、シロ様さえよければ今すぐにでも」

えっと・・・・何の話?

意味不明な報告に本来なら表情に出るところだが、幸か不幸か折れない心を多用しすぎたせいで動かない表情に助けられた。

「そうだね。それじゃあ案内を頼めるかな?」

「畏まりました」

当然、何のことだか分からないけれども、ここで頷かない選択は存在しない為、不安を感じつつも先導するクロの背中に追いすがり、ダンジョンから街の中へと歩いていくと・・・・。

「・・・・・・・・・」

何処ですかここ?

目の前には見た事も無い大きな邸宅がそびえ立ち、茫然としている俺をよそに巨大な正門は徐々にその口を開いた。

「お待たせ致しましたシロ様」

開いた先から聞こえたのは見知らぬ人の声。

唐突に声をかけられ、さすがにそろそろ裏切られたかと思って身構える・・が。

『数十名のレギオン反応を感知』

と、オモイカネが発するのに合わせて息を吐く。

急に脅かすのは止めて欲しいが、これも進化しすぎたレギオンが原因。

今となってはオモイカネが無ければ人に化けたレギオンの判別は鑑定を使用しても不可能に近く、魂の総量は何故か死ぬ度に増えているようでクラスとスキルを魂に刻み放題。近頃はクロと紅葉も結託してレギオンに人の因子を組み込んでいるらしく、下級クラスは既に網羅しており、スキルもほぼほぼ取得済み。一体一体が上位クラスに届く程のポテンシャルを秘めていると聞かされた時は驚いたものだが、眉唾では無いのはこれで証明されてしまった訳で、暗殺の危険性に寒気を感じてしまうが、今はまだその時では無いらしく表面上は恭しくレギオン達は開いた扉の先で頭を垂れて命令を待っているようだった。


「はぁ・・・・・この程度のギルドを掌握するのにどれだけの時間をかけているのですか、二度目はありませんよレギオン」

「・・・・・大変申し訳ございません」

肝の冷えるものいいに横で聞いているだけの俺まで冷や汗をかきそうになるが、謎にこちらを見つめられては擁護のしようも無く、冷たい視線が殺意の視線になる前に話題よ変われと祈りつつ目を閉じ心を落ち着かせるべく息を吐く。

「・・・・・はぁ」

折れない心を筆頭に魔石から抽出した精神系スキルを総動員させて心を落ち着かせるが、何故か寒気は増すばかり。

最早、寒気を通り越して痛みすら覚える感覚に恐る恐る目を開いてみるが、何故か雰囲気は険悪になっているようで両者の対比が恐ろしく俺としては針のむしろ。さすがにこのままでは不味いと思い、空気を切り替えるべく口を開く。

「それで状況は?」

些か緊張していたせいか声に感情がのらずに冷たい感じになってしまったが、言い直す事も出来ずに待っていると、また数名のレギオン達がこちらへと集まっては隊列を組み始めた。

「クロ様が懸念されている通り、制圧が完了しているとは言えず、大変申し訳ございません。不意の攻撃を警戒し、このようにずさんな陣形を組むことをお許しください」

どこか要人警護のSPを思わせる警護体制に危険な場所であるという事は理解したのだが、ますます意味が分からない。

何故にそんな場所へ訪れる必要があったのか問い掛けたいところだが、二人の間では意思疎通ができているらしいので分からないとは言えず、俺に出来たのは黙って従う事のみ。

豪奢な作りの施設の中を守られつつ進んで行くと、ギルドで見た事のある者達が血まみれになりつつ必死の形相でこちらへと突撃を敢行していたが、目の端に捉えるなりレギオン達に殲滅されたか断末魔と共に倒れ伏す始末。

淡々と処理されていく異常な光景に俺の死期も近いのかもしれないと不安もつのるが、クロとレギオンの進行に躊躇は無く、この施設の中央目掛けて突き進む。


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