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都市圏のファンタジア  作者: 恥目司
都市圏〜開闢〜
26/41

夜、異変

歌舞伎町——

以下は、とあるニュース番組のインタビュー映像である。


——カメラが黒いスーツの青年に回る。

『すみません。ニュース(番組名)なのですが、ちょっといいですかね…』

「あぁ、いいですよ」


『ありがとうございます。それで今日はどんな御用で歌舞伎町ここに?』

「俺クラブのホストなんですよ。しがないクラブですけど…」


『あぁ、そうですか。いつぐらいからホストを?』

「もう五年くらいかな……あんまし売れてないからね」


『それは大変ですね…』

「いやいや、ホストなんて大体そんなモンですよ。人気なのは、ほんの僅かですし」


『そうですか……それでは早速ですが本題に移ってよろしいでしょうか?』

「本題ですか?良いですけど……」


——すると横から白スーツのホストが割り込んで写る。

「あれ、タクヤじゃん。何してんの?」

「いや、ちょっとインタビューを」

「ええ、インタビュー?俺にやらせてよ」

「いや、そういうやつじゃないですけど…」

「いいじゃん。お前どうせ売名しても売れないし」

「……」


タクヤが申し訳無さそうにカメラからフェードアウトする。


「それで、何のインタビューしてんの?」

『え、あぁ、えーと…そうだ。最近の歌舞伎町での異変とかに気づいた事はありますか?』

「異変?何ソレ」


『例えばですね。最近ホストが失踪するとか存在しないキャバクラやクラブがあるとか…』

「え、何その怪奇現象。怖っ!!」


『え、無いんですか』

「聞いたことないね、そんなの。あ、でも」


『でも?』

「何かデッカい男が路地裏に入って行くのを見た事があるっスね」


『男?』

「うん。デッカい男。いや、男……うん、男だ。あんなのが女な訳がない。ガスマスク付けててさ。ゾンビゲーの中ボスにいそうな感じだった」

『ガスマスクの……男ですか?』

「そうそう。そこのタクヤも見てるだろ?」


——タクヤにカメラを向ける。うんうんと頷くタクヤ。


「確かに、ファミマでファミチキ買って出た時に奥の方に2メートルぐらいの男がいましたね。その時は背中だけだったんでガスマスクを着けてたかは分かりませんでしたが……でも肩幅も大きくて奥にいても目立ちましたね」

「な、見てるだろ?ホント怖くてさ。アレには近づきたくないね」


再び白スーツのホストにカメラが回る。


『そうですか…今日はありがとうございました。また機会があれば是非…』

「え、もう終わり?」


『は、はい終わりです』

「え、コレなんて言う番組?」


『ニュース(番組名)ですが…』

「ニュースでも、俺達の顔が全国に映るってコト?母ちゃん見てるー?」


『いや、プライバシーの観点からモザイク処理をかけて……』

「なんだよー本当に普通の取材かよ」

「だから言ったじゃないですか"そんなやつじゃないです"って」

「せっかく、母ちゃんに報告しようとしてたのにー!!」


以上がインタビューの映像である。




その後、再びこのホストの"タクヤ"を直撃しようとしたが、どのクラブにもいなかった。

タクヤというホストは存在しないという。


更に聞けば、もう一人の白いスーツのホストは、あのインタビューの直後にトラックに轢かれて死んだという。


そんな交通事故、聞いた事が無いのだが……



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