ラブラブ♡人生ゲーム5
いつも読んでくださってありがとうございます!
現在順位
1位ゴリ 19ポイント
2位翔子 16ポイント
3位和葉 15ポイント
4位伊織 13ポイント
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「それで、先生は誰を選ぶんですかぁ?」
「ええ~と」
翔子はいつも通りの挑発的なトーンで俺に話しかけてくるが、ふざけた雰囲気は一切感じられなかった。
和葉さんとゴリも同様だった。
俺はもう一度結婚マスを見た。
そこには、
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『結婚おめでとう☆好きなプレイヤーを隣に乗せよう!選んだパートナーとはポイントが共有資産になるよ!みんなから5ポイントもらう』
結婚後
①2人1組で1プレイヤーとする。
②ルーレットを回す回数も二倍になる。
③子供が作れる
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と書いてあった。普通なら結婚すれば回せるルーレットが多くなるのだから得だし、子供は結婚後にしかできない。そういう意味で結婚は物凄く得だ。だから、こいつらもこんなに必死になって結婚を求めているのだろう。
「伊織、早くしなよ」
「伊織君、まだぁ」
後藤姉妹が俺に催促してくる。普通に困った。ふざけて選んだら殺されるんじゃないかと思うくらいには俺は焦っていた。そんな俺の心情を察してか、ハアとため息をついて助け舟を出してくれたのは、
「仕方がないですねぇ~、じゃあルーレットで決めていいですよぉ」
「マジ?」
意外なことに翔子だった。こいつはこういう時に最後まで俺が困る表情をみて楽しむ鬼畜だと思っていたが、今は女神さまに見える。
「マジですよぉ。だってこのままじゃ一生経っても終わる気がしませんしねぇ~、ただし貸し1ですよぉ?」
「おう!ん?」
あれ?俺なんか致命的にヤバいことをやらかしたような感覚に陥った。確か、このゲームの勝者は最下位になんでも言うことを一つ聞かせられるだったよな?あっ
「ああ~その手が合ったかぁ、翔子ったらあくどい女の子よのぉ~」
「むぅ~ズルいよぉ翔子ちゃん」
ゴリと和葉さんは翔子の意図に気が付いてお互いに不満を漏らしていた。
つまり、翔子はこのゲームの勝敗如何に関わらず俺になんでもひとつ命令できる権利を得たということだ。
「ず、ズルいぞ!」
俺は一応の抵抗を試みるが、
「先生が悪いんですよぉ?早く結婚相手を決めちゃえばこんなことにならなかったのに」
「・・・確かに」
翔子は口元を歪めて物凄いいい笑顔だ。はぁ、やられたなぁ・・・
「それじゃあ、ルーレットを回してくださいなぁ」
アーリーアーリーと急かしてくる。クソぉいい笑顔だなぁこいつ!
「分かったよ・・・」
もう俺は諦めて回すことにした。ただ、そこで終わらないのが元教え子クオリティ。
「あっ、しっかりプロポーズはしてくださいね♡」
「忘れてなかったか・・・」
「「「当たり前」」」
「後はルーレットの123が私、456が莉奈さん、789が和葉さん、10が童貞ということなのでもう一回回してくださいね♡」
「どうせ拒否権はないんだろ・・・?」
「はい♡」
全員忘れてなかったようで何よりだよ!こんちくしょう!俺はここまでのやり場のない感情をこめて、力強くルーレットを回した。
グルングルンと勢いよく回る。全員一瞬も逃すまいと真剣にルーレットを見ていた。このまま永遠に回っていてくれないかなぁという俺の悲しいお願いは数秒後に消し飛んだ。
数字は3で止まった。つまり・・・
「やったぁ!私ですぅ」
俺の結婚相手は翔子ということになった。
「惜しかったのに・・・(ボソっ」
「何?お前俺からプロポーズされたかったん?(笑)」
俺は何もかも諦めているので、ゴリをいじる。
「な、なんで聞こえてんのよ///ってか違うし、伊織をからかう材料が欲しかっただけだし///」
「首尾一貫、変わらない姿勢で何よりだよ・・・」
ゴリは俺をいじるための材料として、俺に告白されたかったらしい・・・また母ちゃんに伝えられたら困るから当たらなくてよかったわ。
和葉さんはよくわからない表情で翔子を見守っていた。
「さささ、伊織先生!私にプロポーズを!あ・いの言葉をくださいな♡」
「わ、分かったからちょっと待て///」
もうテキトーにありふれた言葉でテキトーに済ませよう。
「あっ、心が籠ってないと感じたら、もう一回ですからね♡?」
「はい・・・」
モロバレでした。はい。仕方がないか・・・もう覚悟を決めよう。普段から思っていることを言えばいいんだろ・・・?俺は深呼吸して、そして、
「翔子」
「は、はい」
表情といい決まってるな翔子。まるで本物のプロポーズを受けるみたいだ・・・それなら俺もやりやすい。からかわれながらプロポーズするもんだと思ってたからな。いざ行かん!
「出会って間もない頃は俺の言うこともろくに聞かないし、すぐ勉強もサボるし、俺のことを嫌いとか言ってナイフでえぐってくるしで、お前のことを生意気な小娘としか思っていなかった」
「す、すいません・・・」
普通に反省してる・・・演技をしているのだろう。流石だな翔子。お前は女優に向いていると思うなぁ。顔もいいし、何より魅せ方が分かっているからな・・・
「だけど、今では俺の隣にいてくれる、いや、いてくれないと困る存在にまでなってくれた」
これは嘘ではない。翔子と働いたり遊んだりするのは楽しいからな。だから、
「俺と結婚してくれ。お前を一生幸せにする」
ヤバい、恥ずかしい。世の中のお父さんはこんなことを当たり前のようにやっているのか?俺は世界中の生物のオスに対する敬意と賞賛を送った。
てか、翔子からの反応がない・・・?ヤバい、反応がないと羞恥心がぶり返してくる。徐々に体温が上がっていくのを感じた。罵倒でも揶揄いでもいいから、反応してくれ・・・
ゴリと和葉さんの表情はいま見ることができないが、固まっているのはわかったので、助けは期待できないだろう・・・
「え~と///」
「おう///」
翔子が口を開いてくれたが、顔が俯いている。俺はそれに相槌を打つことしかできない。
「嬉しいです・・・最高のプロポーズをありがとう、伊織」
「おま///今名前で///」
最高級の笑顔と突然の名前呼びで俺は動揺が隠せなかった。なんというか本気のプロポーズ、いや、プロポーズ(仮)だけど本心は伝えたつもりだ。だからこそ、翔子もしっかり答えてくれたのだろう。ただ、雰囲気が完全にそれだったので、俺たちは互いに目を逸らすことができなかった。が、
コホン
「「っ///」」
「と、とりあえず、翔子も早くルーレットを回しなさい。後が使えてるから」
「は、はい///」
ゴリの一言で俺と翔子はこれがゲームだといことに目覚めさせてくれた。ただ、翔子は女の子座りで俺の方をちらちらと見てくる。そのあざとい仕草をいつもならいじってやり返されるのだが、そんな気分にはなれなかった。
「え~と、それ」
出た目は3だった。
「私と伊織の初の共同作業だね///」
「そ、そうだな////」
ついに敬語も消えて、まるで本当の新婚さんみたいになってしまっていた。翔子が敬語を外すとこんなに威力が違うのか・・・ただ、
「「・・・」」
「・・・なんだよ」
「「べっつにぃ」」
さっきから全くしゃべらず、けれど、こっちをずっと見ている後藤姉妹に俺は言葉を投げるのだが、すぐに目を逸らされる。というか怒っている気配すらある。ゴリは明らかに不機嫌オーラだが、和葉さんは口がぶっくりとふくれていた。なにそれ可愛い。そんなことは露知らず、翔子はマスを読み上げた。
「ええ~と私と伊織の一番最初の新婚作業はぁ~///」
可愛いなぁおい
「『夫が同い年の幼馴染と密会。そのままホテルで真実の愛を見つけたらしい。私と離婚。財産をすべて奪う』・・・・・・・・は?」
「ヒぃ!!!!!!」
地獄の底よりもさらに底から出してきたような声。そして、瞳のハイライトは完全にブラックホールと化し、一房の髪が唇にかかっていた。そして、俺の胸倉を掴んで・・・
「てめぇ結婚して10秒間で何しとんじゃボケ!!!!!!あああん!!!?」
「す、すまん」
「すまんで済めば莉奈さんはいらんのじゃボケぇ!!!」
「た、確かに」
キレてボケもキレが増していた。てか最高潮にキレている!
「翔子、こ、これはゲームだからー「じゃかましいわ!!!!」」
完全に理性をなくしたバーサーカーになっていた。さっきまで幸せいっぱいの天女みたいな表情をしていたのに、今ではヤクザも逃げ出す、鬼神のような表情をしていた。ゴリ、助けてぇ
「伊織ぃ・・・」
「伊織君、それはないよ・・・」
二人からはゴミを見るような視線を浴びせられた。俺は今、結婚した女と速攻で別れて別の女と寝たクソ野郎と化しているらしい。誤解だろ!?
「地獄を見てこいやぁ!!!!!!」
「ご、ごめんなさいぃ!!!!」
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俺は鬼神のように暴れまくる翔子とゴミのように俺を見ている後藤姉妹に挟まれてメンタルをボロボロにされた。
「もうお嫁にいけない・・・」
「翔子、大丈夫・・・?」
「お姉ちゃんが癒やしてあげるねぇ」
翔子はひとしきり暴れた後、俺に汚された心をいやすために(風評被害だ!)、ゴリに抱き着いていた。そして、和葉さんも同情の眼差しで翔子を撫でていた。
ああ~すげぇいい眺め。俺も混ざりたい・・・
「くたばれカス・・・」
「心を読むな。ってかそろそろ許してくれよ・・・」
翔子は現在、俺が話しかけると暴言しかはかない兵器となってしまっていた。しかし、
「伊織、人間、やっちゃいけないことってあると思うのよ」
「分かってるけど、ゲームだぞこれ?」
「そういう問題じゃないよぉ?女の子の気持ちを弄ぶなんて、いつからこんなに悪い子になっちゃったのかしら・・・」
「和葉さん・・・だからこれはゲームでしかもルーレット・・・」
「どうせ私なんて伊織にとっては遊び相手でしかなかったわけでしょ・・・このエロゲ童貞!」
「なんか・・・すいません・・・・」
俺はこの世の理不尽すべてと戦っている気分になった。
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「それじゃぁ、続きをやりましょう!」
「変わり身早いなおい!」
「ああん!?」
「ごめんなさい」
俺は速攻で土下座した。本気の翔子のドスの利いた脅しは死ぬほど怖い。今までの怒りとは比較にならないことを俺は思い知った。
「私、伊織のおかげで気が付いたんです。結婚だけが人生じゃないって・・・」
「翔子・・・」
「だから私はこれから縛られない生き方をしたいと思います・・・!」
「凄いよ翔子ちゃん!大人になったねぇ」
「はい!」
俺を悪者にして楽しむ女子3人。
俺はもう結婚なんてしないと硬く心に誓った。
「それじゃあ和葉さん、お願いしまぁす!」
「はいはぁい」
和葉さんはルーレットを勢いよくまわし、そして、止まった。
「1,2,3って、あれ?私も結婚マスだぁ」
和葉さん俺に続いて、結婚マスに到達した。そして、俺と目が合うと、
「えへへぇ///伊織君と結婚かぁ////よろしくねぇ」
「あっはい///」
ゲームとはいえ、憧れのお姉さんと結婚できるのだ。舞い上がらないわけがなかった。ヒャッホー!と叫ぼうとしたが、背後から殺気を感じた。振り向くと、
「FUC● YOU」
右手で首をかき斬るジェスチャーをしながら、さっきの笑顔に負けないくらいの深い笑顔で俺に殺害予告をしてきた。」
『重要なお願い』
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