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ロシアの悪霊が作家の耳を急襲する日

作者: 小財 明

106兆円の令和三年度の新規国債発行額、単年度予算、前年度の二倍であり、官僚の財務省の知田善也は、仕事をパソコンの前に座るデスクワークを案外冷静に、ボタン一つで済む仕事を緊張感無しにのっぺらぼーとした頭で理解したくない現状意識のまま、何とか手を動かし、こなしていた。


クリックを押し、エキセルで、表計算をし、ワードで、文章をまとめる。カタカタカタ、ブラインドタッチで至極ポイントよく、文章は、「簡単」に作ることが出来る。通常は。しかし、この時は現状の冷酷さに打ちひしがれつつも、国民のために一手一手気力を振り絞って、官僚としての職責を果たすために懸命にキーボードを入力した。


予算額が2倍になると言うことは、事務量が2倍になることを意味しない。


パソコンのデータの数値が2倍に拡充され、それだけ、パソコンの重要性が増していくことになる。


今までの仕事のやり方が代わり、現場で役立つ知識の伝習が出来ず、「実地」に即した仕事術が受け継がれていかない。


致命的な事に、国体は、一部の中央省庁の官僚幹部が大体量感として把握しているだけで、誰にも、最早、総体的に見ると、理解出来ないのではないだろうか。


そして、理解するものでもない。


国家が、官僚と言うものは、パソコンとにらめっこしていて良いものではなく、その為には、国家総合職の登用試験から、カントの影響を必要最低限、外して、国家総合職だけでも、護り抜かなければ、日本に未来はない。


フランスに、グランゼゴールに範をとられたし。


デカルトの『方法序説』を少なくとも、原典を公立図書館に置いておくべきである。


読める人の裾野を広げておくことは悪いことではありませんよ、日本図書協会のお偉方。


月矢は今日も、舞梶市の早田家の書斎で、タバコのわかばを吸い、音楽を聴き、「文藝春秋2021年の論点」の方を見やる。


全部読んだわけでは無いが、トランプ大統領、当時はアメリカ大統領だったが、日本の知識人に評判が良いのが分かった。


アメリカと中国に挟まれた環太平洋の小国、経済指標上は先進諸国で、上位に位置しているこの国が、何故、皆、本をあまり読んでいないのであろうか?


時間を犠牲にして、資本社会に身を削って働いているからこそ、忙しく、ゆとりがない。サビ残で水増ししている嘘ばかりの経済規模、一旦、経済がダメになると、この国は何で食っていくのか、食えるものが無くなると言うことは、飢え死にすると言うことである。


今日、熊本の地銀にソフトバンクのガラケーで、電話を掛けた。


事務職をしているOLの人達、パソコンを覚えて、今ここで頑張らなかったら、恋人や、夫の職場での仕事ぶりが共感しづらくなるよ。


名古屋の中心オフィス街に当然トヨタのカローラで通勤している45歳の三木智佐子はローソンで牛乳を買った。


乳製品は、保存が利かず、輸入が出来ない。


三木は、そう言う経済学の知識を知らなかったが、昨日見た「小説家になろう」の月矢の小説を見て、案外衝撃を受けた。


「教育」と言うのは、経済に関する教育と言うのは、案外、高校の時に、「公民」で学んだ三木だが、牛乳が輸入が利かないと言うのは、

びっくりもんであった。


農林水産省の水谷は、経済産業省の木下とメール、電話でやり取りを数ヶ月前から取り合っていた。


食料の備蓄と、国体が経済危機に陥った際の、想定される死者と問題対処法の計画である。


コロナウィルスが医療スキームに与えるダメージも加味した場合、持って、詰まり、作家側が有効的な小説を書いて、本が的確に売れなければ、来年度の破滅的な予算が実施されるやいなや、持って、日本は、2ヶ月であろう。


ロシアが南下政策をとってくることは確実で、ロシアの悪霊が、本格的に日本と日本の友好国である中国と韓国に攻めてくるのは確実で、作家は、ドストエフスキーの『悪霊』か村上春樹さんの『神の子どもたちはみな踊る』をしっかり読み込まないと、不利である。


危機の百年の始まりである。

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