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レイラと仲間になった

 一通り魔法を使ってみたがどれも高火力のようだった。


「どれもあんまり変わらないな」


「すごいね!! やっぱり名のある魔法使いなんじゃないの?!」


「いや、そんなことはないんだが……」


 先ほどから感じていたが、レイラは俺を記憶喪失した魔法使いと思っているようだ。

 しかし、どこまで話せばよいものだろうか。

 いきなり別の世界から来ましたなんて言おうものならドン引かれてしまうだろう。

 さて、どうしたものか。


「――ねぇっば!!」


「ん? あぁ、ごめん」


 考え込んでいる横でレイラが呼び掛けてくる。


「とりあえず街に行ってみない?」


「近くに街があるのか?」


「うん!! 歩いて2、3日くらいのところに小さな街があるよ!!」


 それは近くとは言わない。

 しかし、レイラの雰囲気からするとこの世界ではそれくらいが普通なようだ。


「……えっと、歩くしか方法はないのか?」


「んー、街道に出れば運よく馬車がいるかも!!」


 馬車とはなかなか古い移動手段だ。


「ちなみに、自動車って知ってるか?」


 一か八か聞いてみる。


「??」


「ごめん、聞かなかったことにしてくれ」


 ファンタジーの世界だと無駄に発達した機械文明とかがあったりするのかと思ったがココはそうではないようだ。


「……仕方ない、歩くか。 街まで道案内してもらえないか?」


「うん!! いいよ!!」


 今更ながら警戒心というものはないのだろうか?


「結構あっさりだな……。すまないが無一文なんだ。それでも本当にいいのか?」


 とりあえず街に行ってこの世界の情報収集をしないといけないな。


「あ、そうなんだ? うーん……じゃぁ一緒にパーティを組んでくれないかな?!」


「パーティ?」


 多分ゲームとかでよくあるアレのことだろう。


「うん!! ユウって絶対強いから取られちゃう前に取っちゃう的な?!」


 レイラはウインクしながら親指を立ててキメ顔をしている。

 眩いほどいい顔だ。


「なんだそれ……」


 だが、俺の選択肢としてはパーティになるしかないだろう。

 街につくまで色々な情報も聞き出せそうだ。

 それに、魔物が出た際には助けてもらいたいという気持ちもある。

 高火力な魔法が使えるのはわかったが、こういうのは魔力をものすごく消費するはずだ。

 いざというときのため取っておきたい。


「……だめ?」


 先ほどのキメ顔と打って変わって、ちょっと不安そうにこちらを見てくる。


「いや、こちらこそお願いしたい」


 ばぁっと顔が晴れ、お互い握手する。


「これから、よろしくね!!」

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