第一部 大アルカナ
【0 愚者】
わからない。細かい事や、難しい事。
願うのは、自分自身に正直な事。
危うさは生きる事へのスパイスだから
いつだって折り合いもつく。私の過去と。
【1 魔術師】
真実を知る者だけが前に進める。
真実の力を振るい道を極める。
心せよ、それは始まり。終わりではない。
止まれない。責務を果たす覚悟を決める。
【3 女帝】
美と調和。常に求めて歩み続けた。
現実の妨害に遭いそれは砕けた。
今一度とりもどすため歩みはじめて
寄る辺無い意思に寄り添う友を見つけた。
【4. 皇帝】
何もかも己が背負う決死の覚悟。
我が道を拓く為なら幾多の錯誤、
惜しみなく行動力を発揮するだけ。
改めて野望に耽るある日の食後。
【5. 法王】
揺るぎ無い信念を持ち世界に挑み、
障害をすべて退け見出した富。
その富を心に満たせば幸せを得る。
後はただその幸せを守り抜くのみ。
【6. 恋人たち】
混じり合う思いのたけをたぐり寄せたら
見えてきたあなたの思い。それはぐうたら。
究極の選択の末掴み取るのは永久の安らぎ。
そこの人、あなたも本気で狙ってみたら?
【7. 戦車】
敵となるあらゆるものを蹴散らし、進む。
噴然と戦塵生じ前途は霞む。
立ち止まり。それは終焉。あり得ないこと。
気がつけば既に敵無し。ようやく休む。
【8. 力】
問題は全部解決、過不足無しで。
丁度良く舞い込んでくる次の申し出。
我が意思が支配するのは巨大な力。
狂い無く発揮するのみ。いつもの調子で。
【9. 隠者】
足下を照らす灯火は叡智を示す。
本質を見抜いた上で仮説を試す。
一歩でも読み違えれば不本意な末路。
避ける為、深い言葉で迷いを打ち消す。
【10. 運命の輪】
動き出す向きと速さが招く結末。
未来には心を過ぎる不安一抹。
明暗を分ける決め手は、逃げ出さないこと。
最後には心静かに止まるのを待つ。
【11. 正義】
価値観が正義を決める。正義を殺す。
揺るぎ無い価値観を得て重荷を降ろす。
正義からの、解放もまた魂の安らぎ。
束縛を棄てて初めて再た取り戻す。
【12. 吊るされ人】
もう一度違う視点で見つめ直そう。
頑張って自分を変える勇気を持とう。
諦めず願い続ける強い気持ちで
魂を閉じ込めてきた門を開こう
【13. 死】
リセットが必要な時、ためらわないで。
大胆に仕切り直せば、その勢いで
新しい世界に出会う事だってある。
これからが再生の時。もう、逃げないで。
【14. 節制】
バランスのとれた判断だけが有効。
行き過ぎず足りな過ぎずの加減でいこう。
無駄の無い集中力が勝利を招く。
落ち着いて目的決めて直ぐに実行。
【15. 悪魔】
実際に出来る事だけ考えるなら
はじめよう。不要な物を捨てる事から。
目指す事。使える物は何でも使う。
満足は夢を叶えた先にあるから。
【16. 塔】
崩しきれ! その先にある始まりのため。
新しい秩序を作ろう、未来を掴め。
これからの歴史を紡ぐ担い手となり
飛び出そう、殻を破って。幸せのため。
【17. 星】
秘密との素敵な出会いがまたやってくる。
躍動が抑えきれずに心をゆする。
つかの間の魅惑に満ちた時の狭間で
湧き上がる思いを込めて希望を綴る。
【18. 月】
気をつけて。見える部分がすべてじゃないから。
本当の危険は、いつも目立たないから。
安らぎの光の陰に闇が潜んで
すぐそこでつけ込む隙を狙っているから。
【19. 太陽】
どうすれば自分らしさを活かしきれるか。
どうすれば真の自分を認められるか。
もう二度と見失わない決意はしたが
あと一歩、最後に迷う、ゆくか戻るか。
【20. 審判】
精神を研ぎ澄ませれば自ずと分かる。
下される裁可の重み、この身にかかる。
明かされる! 善きも悪しきも過去のすべてが。
滅びるか否かを決める答えも見つかる。
【21. 世界】
原点に還れば解ける人生の謎。
それはまた、何処にでもある解き得ない謎。
追いかけて追いかけてなお、諦めきれない。
遠ざかる、時空の彼方。果てしない謎。