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最強の男  作者: 雷然
第三段階
21/23

ファイル無量大数

 俺の()()は繰り返された。


 また人の命をおもちゃにして何様のつもりだって?


 何様もクソもないさ。あんただって俺と同じようになれば解る。

 死ぬか、死んだように生きるか、遊ぶかだ。そりゃぁ遊ぶのが一番有意義に決まっているだろう。一度きりの人生楽しんだ奴が勝ちだ。苦しいだけの毎日を送るなんて阿呆のすることだろうが。


 だから俺は遊んだ。

 創った宇宙。創った命の数は数えてなんかいない。


 勇者を召喚して魔王と戦わせるのには苦労した。なにせ現代から引っ張ってきた奴は簡単に死ぬ。考えないし、人の話を聞かないし。

 ちゃんと修行すれば強くなるようにしているのに、レベル不足で突貫して死ぬ奴等多すぎ。

 かといって強すぎる力を与えすぎると、魔王なんて簡単に倒しちまう。

 この辺のさじ加減が難しい。

 それでも自分でやるよりマシな暇つぶしにはなった。


 今も万を超える地球で、何も知らない勇者が奮闘中だ。


 勇者だけじゃない。魔王も村人も超人も魔法少女もスライムもゴブリンもなんでも創ってみた。中身にファイルゼロの人間を入れることもあれば、魂を新規に生成することもあった。


 地球を飛び出して、宇宙を舞台に大暴れする物語も構築してやった。

 こいつらにとっては無限の宇宙だが、そこには果てがあり、自分達が神ですらない俺に、創られた存在だということなど知りもしない。

 何も知らずモルモット達が宇宙の覇を競い。宇宙の平和を守ったり乱したりしている。


 俺の遊びはあくまでも見るだけだ。創りだして観察する。自分でプレイはしない。見るだけなのが調度いい。

 たまに気まぐれを起こしてプレイすることもあるが、俺の創った世界はクソゲーで直にゲームオーバー()()()()()

 現実(ファイルゼロ)と一緒さ。リアルなもんだろう?


 だから、見るだけ。見て楽しむ。そういう遊びだ。

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