6月1週 水曜日
村34 町21
ダ21 討伐1 フ8
人1 犯1
魔100 中12 上1
剣100 剣中12 剣上1
回復38
採取68
草15 花5 実33
料理7
石工2
木工10
漁1
歌2
体55
女7
町の中にある施設のいくつかは、住人しか利用できない。
ダンジョンもその1つ。
ダンジョンに入るには、その町の住人になる必要があった。
しかし事実としてテトンダンジョンには、テトン町の住人以外の者も多く入っている。
近くの村に住んでいて、徒歩1時間か2時間くらいかけ、通いで入る者も。
出稼ぎのような形で、家族と家を別の町に置いてきて入っている者も。
俺のように、別の町を目指す途中で立ち寄っただけの者も。
だから施設を利用するための住人とは、町に家を持って住んでいる人のことではない。
異世界における住人とは、1ヶ月以上滞在するための入町税を、支払った者のことだ。
基本的に村や町に入る際には、税金がかかる。村に入るのなら入村税、町に入るのなら入町税。
村で取られたことはないが、まあ法律的にはかかるらしい。
もちろん税金は、滞在期間によって値段が変わる。
選べる5つの期間の内、最短の3日が一番安く、1週間、2週間、1ヶ月と順に高くなっていき、最後の1年が最も高い。
1日単位の値段で考えると1年が最も安いので、お得はお得だが、3週間の滞在なら2週間と1週間で払う方が安いし、10ヶ月の滞在までは1ヶ月ずつ払う方が安い。やはり滞在日数で選ぶことが大切だ。
そして1ヶ月で払うと、住人の証明証が発行される。
それを見せることで、住人しか使用できない施設が利用できるようになるわけだ。そのため、住人の証明書は、正式名称よりも許可証という名で呼ばれていることが多い。
ちなみに住人になれば、村や町の人口にプラスされる。
テトン町の人口は、現在1900人ちょっとらしく、もうすぐテトン○○町にランクアップするのだとか。
そうなると騎士の給料もアップするようで、ダンジョンに入るため1ヶ月の税金を支払ったところ、門にいた騎士は、「よしもうすぐだ」と喜んでいた。
順調に増えているらしい。
俺が滞在する間にはならないだろうが。
しかし、2000人と2001人を上下し続けたらどうなるんだろう。
昨日はテトン町だが、今日はテトン○○町。昨日は給料銀貨3枚だが、今日は銀貨3枚と銅貨30枚、でも明日は銀貨3枚。とかになるのかな? ややこしい。
まあそんなわけで、俺は現在テトン町の住人だ。
住んでいる宿も、客用の宿ではなく、1ヶ月単位で貸しだされるアパートのようなものに住んでいる。
とは言え、宿屋の部屋と変わらない。
12帖ほどの広い部屋に、窓が1つと、ベットと机と棚が置いてあるだけの簡素な部屋だ。
俺は硬いベットから体を起こし、伸びをした。
「あー痛い痛い痛い。筋肉痛だ」
久しぶりのダンジョン生活が堪えたのか、俺の全身はバキバキだった。
ベットの上では上半身だけが痛んでいたが、ベットから足を下ろし立ち上がろうとすると、下半身、特に太腿が痛かった。「筋トレしてたんだけどなあ、やっぱ使う筋肉が違うのか?」俺は呟きながら筋肉痛の体を伸ばしながら歩いて、水瓶の水を水筒に汲む。
テトン町は、近くに沢があるとかで、水が美味い。
美味いというか、多分普通だが、まあ今までに比べればかなり美味い。特に坑道町と比べると雲泥の差だ。あそこは不味かった。空気すら不味かった。住んでいる人の気がしれない。
「何時だ? 時計も時間もないけど……」
着替えたら、行商人が馬車を止めてる、門近くのロータリーに行ってみようと俺は思い立つ。
お爺さんの見送りだ。
俺は着替えていく。
そして着替えを終えると部屋の外へ。貴重品が結構置いてあるので、戸締りを忘れてはいけない。
課金アイテムの残骸、ガラス瓶などは一応隠してはいるが、もし見られたら……。さらにそれが貴族に持ち込まれ、これを作った奴を呼べ、となったら。
我のために一生課金しておれルートに入ることは間違いなしだ。俺は確実に扉に鍵を閉めた。
「っと、瓶を外に出しとかなきゃいけないんだった」
しかし一旦戻って、閉めた鍵をすぐに開ける。
短期滞在用の宿屋に泊まっていると、従業員は割と部屋の中に勝手に入ってくる。
ベットを整えたり、瓶に水がなくなっていれば足すなどするためだ。なお、後から、やったからチップよこせ、ともう一度尋ねてくる。
だが住人用の貸家に泊まると、誰も入ってこない。
身元がちゃんとしてるから、監視しなくても大丈夫、そんな意味合いなのかもしれないが、そのせいでベットは整えて貰えないし、瓶に水を汲んでも貰えない。
水を汲んで貰いたければ、自分で廊下に出しておく必要があり、ベットを整えたり掃除したりして欲しければ、自分で業者に頼む必要がある。瓶にはチップが、業者には金が必要だ。
色々とめんどくさい。
「よっと」
俺はまだ底の方に少し水が残った瓶を部屋の外に出すと、疲れた手をパンパンとはたいて、今度こそ出かけた。
「やべ、鍵」
しかし一旦戻って、鍵を閉める。
そんなことやっていたからか、お爺さんはもう出発していた。
「会えなかったか」
傍から見れば、肩を落としているだろうくらいに、俺は落胆した。
まあ、また再来週やってくるのだ。その時を楽しみにしていよう。俺はそう思った。
そして今度は俺が奢る。そのためにも稼がなければ。
「って言っても今日は無理だな。これじゃあ流石に2匹相手は無理だ。……あーでも6階7階くらいなら行けるか。彷徨ってれば1匹2匹くらい。いやそれなら休んで明日プラス2匹の方が良いか。うーん」
俺は悩んだが、結局休むことにした。
休日も練習だ。
俺は近場の店で昼食を取り、夕食もその店で取った。
ダンジョンに行かないと暇だが、ヘルプを見ていれば案外時間は潰せる。
異世界の常識はやっぱりおかしい。
スライムは可愛いじゃないか。なぜそんなに目の敵にするんだ。
たまに町の中に、蚊とか蝿が入ってくるらしいけど、俺はそいつらこそ怖いよ。体長30cmの蚊、1mの蝿ってどんなだよ。殺されるわ!
そうして俺は眠る。
時間はちょっと早いが、ここ最近、移動移動移動で疲れていたので丁度良いと思って。
ああそうだ、風呂にでも入れば良かった。
いやでもまた今度で良いか。どうせ明日からは毎日汗をかくんだから。
以前の町で書いていたような汗ではない。気持ちの良い汗を。
……あれも気持ちの良い汗ではあるか。ある意味。……、健康な汗。ならあっちは不健康な汗になるけど、健康的と言えば健康的か、一応。精神的にも。うーん。うーん。
うとうとと眠くなり、俺は眠った。
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