5月3週 土曜日
村33 町11
ダ19 討伐1 フ6
人1 犯1
魔100 中11 上1
剣100 剣中11 剣上1
回復22
採取41
草14 花5 実17
料理3
石工2
木工5
漁1
体20
女4
変態。
それは、虫が幼虫から蛹へ、蛹から成虫へ変わる行動を表す言葉である。
しかし異世界の辞書には、きっとこう書かれるのだろう。
キジョウ・エト、と。
「あなたは一昨日来た人ね。あなたは出禁よ」
「えっ?」
「女の子のものを、指で弄繰り回した挙句、舐めまわしたそうね。変態にもほどがあるわ、逸話に出てくる100人の世継ぎを作ったロマール王でもそこまでしないでしょう」
「いやあの、それは前戯と言いまして大切なことであって……」
「女の子はあなたのその変態性を埋め合わせる道具じゃないのよ! 欲望をぶつけるだけぶつけて、あの娘泣いてたわ。女を舐めないで! 2度と来ないで」
「……」
……。
……。
「お客さん、ご利用ありがとよ、だがもう二度と来るな、この変態め! 確かにあいつは獣人さ。でもな、犬じゃねえんだよ。後ろから突くなんて獣みたいな真似しやがって」
「いや、そういうつもりじゃあ……」
「ヒューマン至上主義者め! 二度と来るんじゃねえ」
「……」
……。
……。
あれも駄目、これも駄目。
それも変態、どれも変態。
未だ俺には異世界のセックスのことが、サッパリ分からないままだった。
「前戯も後戯もしちゃいけない、それで最中も体を密着させないように、常に角度は90度。でも測位もバックも駄目で、上か下かどっちかだけ。その間の触って良い場所も少ない。めちゃくちゃだな」
敬虔なキリスト教徒でもここまでしないだろう、そう思えるくらいにルールが厳しい。
「そんなんで楽しいのか? 楽しくないだろ、もっと上を目指せよ!」
そう悪態をついても、5軒ある娼館の内、出禁になった3軒にはもう行くことはできない。
残るは高級娼館と、行かない方が良い娼館の2軒つのみ。
高級娼館が残っているのは嬉しいが、これ以上出禁にならないよう、流石にヘルプで一度検索した方が良いだろう。
「ただ、その内容が微妙なもんだったら嫌だなあ」
しても楽しくないような、そんなやつだったら、俺のこの夢の時間は終わってしまう。
その通りにしても楽しめないが、かと言って普段通りやったとしても、正しいやり方を知ってしまった以上、その通りにしなければ罪悪感が湧く。八方塞とはまさにこのこと!
「でももう元の世界に帰る術はないもんなあ。こっちで生きてくしかないなら、こっちのやり方に適応しなきゃ駄目か……」
勉強しよう。
異世界生活51日目。
俺は異世界について勉強することに決めた。
お読み頂きありがとうございます。
今日中にもう1話投稿できたらと思います。短い話ですが、ご容赦いただければ幸いです。




