5月3週 水曜日
村33 町8
ダ19 討伐1 フ6
人1 犯1
魔100 中11 上1
剣100 剣中11 剣上1
回復19
採取41
草14 花5 実17
料理3
石工2
木工5
漁1
体5
女1
町の特産品はその土地その土地によって決まる。
山が近い、川が近い、それから鉱山がある。
したがって、人の暮らしもその土地その土地によって決まる。
山が近ければ猟師が多くなり、弓や矢尻を作る者も多くなり、木こりや金属加工者も多くなる。
川が近ければ漁師が多くなり、網を作る者や造船業者も多くなり、糸を織る者や木こりも多くなる。そんな風に。
だから鉱山があれば鉱山夫が多くなり、鍛冶師や冶金師も多くなり、男が多くなり、そして、
「風俗」
が、増える。
『キブンアガールスコーシ 銅貨10枚』
『チンコゲンキナールスコーシ 銅貨5枚』
俺は準備万端といった状態で宿屋から出て、行商人のお兄さんと合流した。
「うっしゃあ行くぞエト! おごってやるよー!」
「ありがとうございまーす!」
太陽の位置は、西よりではあるもののまだ高い。
だがそんな時間にも関わらず、俺とお兄さんは家屋が両脇に並んだ土の道を真直ぐに、ウキウキしながら娼館に向かって歩き出す。
ヘデラル坑道町は、人口2000人を越える大都市だ。俺が今までに寄った町の中で、最も大きな町。
銅や錫といった金属も取れ、石切り場もあり採石もできることから、町全体が発展しており、様相も随分と違う。
活気に溢れるとか、そういうこともそうなのだが、家屋が整列して並んでいるからか、町並みと言えるものが確かにあるのだ。また店にはそれぞれ看板が設置されていて、人を呼びこむための商売努力も見えた。
カルモー村の時代背景は、紀元前のような印象すら受けていたが、ここはもうちょっと後、弥生時代くらいの雰囲気がある。
まあ、弥生時代のことは、卑弥呼くらいしか知らないので、おそらく違うのだろうが。
多分弥生時代に娼館はなかっただろうし。あれ? 弥生時代って卑弥呼だっけ? ……あんまり覚えてないな。
「今から行く娼館は、まあ、安いとこだ」
「そんな何個もあるんですか?」
「坑道んとこには娼館が5つある」
「5つも?」
陽が出ている時間帯であるため、住人とも時折すれ違う。
俺達はその人達に聞こえないようななひそひそ声で話した。
「けどその内1つは、ヤベえとこだから行かない方が良い。多分病気になる」
「なるほど」
「だが、残る4つの内、もう1つ行かない方が良いトコがある。そこは、めっちゃ高い。1晩銀貨20枚くらいとこだ」
「ほう。やっぱり高いとこは凄いんですか?」
「俺は行ったことねえけど……、そりゃあな!」
内容は、夢が膨らむことだ。
「今から行くとここは、オススメ。安くて安全なとこだ」
「楽しみっすね」
そうして俺達は揃って、幸せを手にした。
俺はヘデラル坑道町が気にいった。
しばらく滞在しよう。理由は言わずもがなである。
お読み頂きありがとうございます。
次の町から、本編が始まります。あと1週間ほどです。




