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5月3週 火曜日

村33 町7

ダ19 討伐1 フ6

人1 犯1

魔100 中11 上1

剣100 剣中11 剣上1

回復18

採取41

草14 花5 実17

料理3

石工2

木工5

漁1

体5

女1

 筋力は動かさなければ衰える。

 思考力も同様に動かさなければ衰える。


 戦いから遠ざかれば、自然と実力は衰える。


「だから戦いたいんですけど、坑道町にダンジョンは無いんですよね?」

 俺は馬車を運転する行商人のお兄さんに、そう話しかけた。


「ねえなあ」

 お兄さんは馬車を運転しながらのため、俺に背を向けたまま、そう答えた。


「ジュザイムまでって思うと、どっか途中でありますか?」

「ダンジョン自体は結構あるぞ。そこらの森の中とかにでもあるだろ。でも、大体10階なかったような気もすんな」

「あー。せめて20階くらいあれば嬉しいんですけど」

「20階越えてるようなのは……、あ、そうだ確かテトン町にはあったな。坑道んとこから……、3,4日くらいかなあ」

「おお、あるんすね」

「ジュザイムから、ちっと道は逸れるけどな。でもここいらだとそんなもんだな。それより高いのだと、キュレトンかなあ。キュレトンは確か40階くらいはある」


 40階って言うと……ATK80、DEF80? 化け物だな。


「ジュザイムとキュレトンはどっちが近いんです?」

「キュレトンキュレトン。断然。キュレトンはこっから2週間くらいか? 山は越えなきゃなんねえが。でもジュザイムは倍かかるぜ。湖……海だっけ? 越えるか迂回しなきゃなんねえからな」

「……ジュザイムってそんな遠いんですか? ここいらでダンジョンで稼ぎたい人って、本当にジュザイム目指すんですか?」

「目指すやつはたまにいるぜ? 2つあるし、あれ、3つ目できたっけ? まあ、一個は80階くらいだし稼げるとかなんとかて聞くからよ?」


 男は最後に、「まあ大体口だけのやつらばっかだけどな」と付け足す。


 ダンジョンの80階って言うと……ATK160、DEF160? 超化け物だな。

 それにしてもそのATKDEF相手に戦えるってことは、武器や防具のATKDEFも160くらいの物があるってことなんだろうな。

 神様から貰った武器と防具はどっちも20だった。本当に弱いな。イジメか?


「じゃあ、自分はテトン目指しますわ。しばらくテトンでダンジョン入ります」

「ほー、んじゃあそっち方面行く奴いたら紹介してやるよ。多分いると思うぜ?」


 ジュザイムが遠過ぎるとして、新たに定めた目的地を言うとお兄さんはそう言ってくれた。

 今度は一体、どんな紹介の仕方をするのかとげんなりする気持ちもあるが、「ありがとうございます」と俺は礼を述べる。


 馬車は街道をずっと走っている。

 引いている馬のスピードは、昨日一昨日と全く変わらないように思う。凄まじい体力だ。

 馬が元々それだけのポテンシャルを持っているのか、魔物の馬だからそこまで凄いのかは不明だが、流石、世界の移動の主体だと思った。


 とはいえ、地面がぬかるめばスピードも落ちる。

 だから雨が降らない内に目的地へ、と俺達は急ぎ、辺りが薄暗くなってきた頃、篝火に照らされたヘデラル坑道町を発見した。


 そうして、町へ入る際、「あ、でもお前、あれだぞ?」とお兄さんが語りかけてくる。


「なんです?」

 俺が反応すると、お兄さんはニヤニヤしながら言う。


「この町はな、坑道の銅とか錫とか掘るんだけどよ、男手が必要なんだわ」

「はあ」

「いや、だからよ、そういう町にはさ、良い娼館がたくさんあんだよ」

「……なるほど!」


「俺は今日……、はきっと無理だろうが、明日の夜行くぜ」

「……俺も行きます!」

「よっしゃ、泊まった宿教えろよ、良い店教えてやるぜ! 今度は出禁になんなよ!」

 俺達は笑い合い、馬車を置き、そして約束をして別れ、それぞれの宿屋の部屋に入って行った。


 こうして日々は過ぎていく。

 新しい異世界の記憶が日々増えていく。

 しかも今後は、楽しい楽しいピンク色の記憶がどんどん増えていく予定だ。なんて素晴らしい日々だろうか。幸せな記憶だけが増えていく。


 だから。

 だから……。


「――うああああああああああああ!」

 目を瞑ると思い出されるこの記憶も、この感触も、早く……。

お読み頂きありがとうございます。

今日中にもう1話投稿します。もしかしたらもう2話投稿します。どちらも短いと思いますが、よろしくお願いします。

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